一昨日から今日まで、
国民体育大会の東北ブロック予選を兼ねて行われた、第39回東北総合体育大会のため、秋田県に行っていました。
県選手団本部役員という立場で、様々な会場を回っておりました。
秋田に行くのは、しばらくぶりです。
2008年に東北地区高等学校PTA連合会の会議でいって、「日本一のいかさま手品師」ブラボー中谷を発見し、おそるべし☆秋田…と思って以来です。
さらに、
今年の1月1日から「秋田びじょん」を展開している秋田県のことですから、何かがあるに違いない…
とわくわくしながらの秋田行きでした。
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すぐにやられました。
秋田駅西口のアーケードに
こんな大きなTシャツです。
「秋田のトップスポーツを全国へ!! SPORTS REVOLUTION AKITA」
ぐうの音も出ない私です。
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会場回りを終え、土曜の夕方、夕食までの時間を利用して街を歩いていると、街の真ん中に「エリアなかいち」という広場を中心とした建物群がありました。
その中に、「新秋田県立美術館」もあり、
現在、美術品は入っていないものの、建物を見せる「暫定オープン」中で入場無料だということでした。
タダに目がない私は、迷わずに、入場です。
行ってみれば、
『3階ギャラリー 秋田県立美術館竣工記念展 「安藤忠雄の美術館¥H田県立美術館完成までのプロセス=v』
とあります。
(へぇ〜、話には聞いたことのある、かの有名な安藤忠雄の設計なんだぁ…)
らせん階段のあるエントランスは三角形の天井です。
立ち止まりながら、天井や壁や床や…きょろきょろしながら歩いていました。
2階は藤田嗣治大壁画がかけられる予定のギャラリーですが、恥ずかしながらその壁画を知りません。
進んでゆくと、ミュージアムラウンジがあります。
そかから見える風景に、たぶん、私は声を上げてしまったと思います。
バルコニーが「水」なんです。
とんでもない衝撃を受けました。
3階のギャラリーの「安藤忠雄の美術館¥H田県立美術館完成までのプロセス=vですが、
(あんまり建築はわかんないしなぁ…)と冷やかしに入ったつもりでした。
黄色い長い長い紙に、様々な建物の設計のコンセプトのような図がフリーハンドで書かれているものが
4点ほどだったでしょうか、展示してありました。
その中の一つに、セントルイスにあるというピュリッツァー美術館のものがありました。
腰を抜かしそうになりました。
ここでも、やっぱり、声を上げたと思います。
その長い紙の始まりである左端には、OSAKAからSt. Louisまでの位置関係をあらわした地図のようなものが書かれていたのです。
(設計って、こういう視点でされるんだ!)
単に、「ここ」と示された土地に、コンクリートで建物をつくるのではなく、地球のどこに位置してどのような機能を持つエリアになるのかまでを考えるんだな…と、勝手に解釈しています。
どうしても、もう一度「水のバルコニー」を見たくなって戻るのですが、
その途中のカウンターに、このパンフレットです。
なんとしても道の向かいの「現」県立美術館にある大壁画を見に行きたくなるのです。
さらに、
ラウンジのテーブルには、
安藤忠雄さんの直筆サインカードが挟み込まれた著作が数種類売っているのです。
買わないわけにはゆきませんよね。
結局、本代2,000円、「現」美術館入館料630円を秋田に置いてきました。
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実は、
所蔵作品も建物の大きさも、どうみても、岩手県立美術館のほうが素晴らしいのです。
でも、
人を動かす力というのでしょうか、人に何かをもよおさせる力というのでしょうか、
なにか不思議な力を、新しい秋田県立美術館を含むエリアのほうがもっているように感じました。
一度、行ってみてください。暫定オープンの内に。
やっぱり、おそるべし☆秋田、でした。