元気のある県内企業の、採用に関する話です。
その会社、大卒の採用内定を出したのだそうですが、採用担当の役員の方がこのような趣獅フことをおっしゃっていたということを聞きました。
(彼のような優秀な人材の力を、わが社で伸ばしてあげることができるだろうか。
大きな期待とともに、大きな責任を感じる。)
おそるべき会社です。
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どの本に載ってたんだっけなぁ…と、午前中いっぱい本を探していました。
見つけました、見つけました。
「原点回帰」―――。この言葉にこめた思いは一言でいえないほど多い。「一冊の力」を信じること。と創業時には書いたが、それを噛みくだくと、最大の「熱量」を一冊に詰め込み、その熱量を最大限のままお届けすること、となる。〈略〉これを読み返してみると、では、原点回帰とは、書き手と編集者が熱をこめて本をつくればそれで達成なのか。
といえば、そうではない。オオモトである企画段階で「熱」があるのは、ある意味当たり前、大前提だ。
問題はその先にある。
なぜだか、当初の熱が熱量そのままに読者の元へ届くことが難しい。
読者に届くまでの様々な段階で、その熱がこぼれ落ちてしまいがちなのだ。
ぽとぽとっ、と音を立てて。
出発点である企画時から、読者へ届くまでにいったい何が起こっているのだろう?
どうしてこんな事態が起きるのか。
当然のことながら、一冊の本ができるまでには、いろいろなステップを踏むことになる。
〈略〉
当初は思いつきに過ぎない「形なき一冊」が、「形をもった一冊」へと姿をかえて読者の元へ届くまでに、さまざまな関門をくぐらなければならないのだ。
そうして、関門をくぐるたびに、なぜだか「熱」が失われてゆく。本来、むしろ逆でないといけないはずなのに。
当然、全員にとっての幸福を考えるならば、関門をくぐるたびに、熱量が増幅してゆくべきだろう。各人、各セクションが、「熱量増幅器」としての役目を果たしていく。そうすれば、当初は不安で揺らいでいた「小さな熱」も、先々で増幅器の熱をもらい受け、どんどんと成長し、やがて全国の読み手の方々に喜んでもらえるだけの熱をもつに至る。そういうことだってあるだろう。〈略〉
(計画と無計画のあいだ〜「自由が丘のほがらかな出版社」の話〜、三島邦弘、河出書房新社)
先ほどの会社は、会社を育てるだけではなく、人を育てるための熱量増幅会社でもあるような気がします。
その会社の経営理念を見ると、果たしてこうありました
▼うまいビールで、世界中の食卓を幸せにしよう。
▼環境に配慮し、永続可能な社会のために貢献しよう。
▼職場の安全を守り、スタッフの夢がかなう会社にしよう。
▼すべてに隠し事のない、いつでも胸を張れる仕事をしよう。
やっぱり、おそるべき会社です。
今の自分、
だれかの「熱量」を増幅しているのかな、関係する人が「熱量増幅器」となるように育てているのかな…
と、振り返らざるを得ません。
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振り返っていてばかりいても仕方がないので、午後は熱量増幅に出かけました。
NPO法人アイディングの社会起業家支援事業部の主催する
『社会企業家支援事業』の第1回研修会に潜り込みです。
テーマは
「必要な情報の集め方・受け手に伝わる情報発信の仕方〜必要とする人たちへ、必要な情報・サービスを届けるために〜」
講師は
盛岡タイムス社記者の大崎真士さん。
いつもは取材される立場ですが、取材をなさる方の視点からのお話で、とてもためになりました。
かっこよくいえば「リフレーミング」です。
中身は、「来た人だけが得をする」のモットーに従い、今回も、お伝えしません。けちんぼです。
さて、
研修会では、名簿が配布されました。参加者は24名。
名簿から見るに、
NPO団体が8、一般社団が1、株式会社が2、社会福祉法人・協議会が2、任意団体が6、個人としての受講者が4人。
そして、
違和感ありすぎ…です。
講師の大崎さんは存じ上げている方でしたが、彼も、私の顔を見るなり
(何しに来たんですか?)
素直に、
(勉強しに来ました)…とお答えしましたが、
ほかの参加者の方も、名簿を見て、当然、「怪しい参加者」と認識したと思います。
研修の中で、発することに関して、講師の大崎さんがこうおっしゃいました。
『素性は明快に示すこと』
(しまった!)と思いました。
参加者名簿の「所属」では、私が何のために参加しているのか、つまり、素性が示されていません。
私がセンター長で、総合型地域スポーツクラブの活動促進を主な業務としている、
「岩手県広域スポーツセンター」
あるいは、私が事務局長で、この4月に「新しい岩手型」として発足した
「第71回国民体育大会選手強化委員会」
のどちらかを、あるいは両方を「所属」にして、素性と問題意識を明快に示すべきだった…と、またまた、反省しています。
これからは、そうすることにします。
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◇えっ、知りませんでした。
ちふれ化粧品の「地婦連」、全国地域婦人団体連絡協議会が民具も作って売ってるんですか?
◆何を藪から棒に!
さっぱり訳が分からない。
◇だってさっき、
『かっこよくいえば「チフレー民具」』とかっておっしゃってましたよ。
◆リフレーミング!