盛岡市の老舗デパート「カワトク」の前で、
「スポーツパーク@カワトク」という催しが行われています。
今日から6日までですが、
この催し、
総合型地域スポーツクラブ「いーはとーぶスポーツクラブ」
が行っています。
写真が小さくて内容がわからないでしょうが、一日中さまざまなことが行われています。
私が通りかかった時には、大学生のダブルダッチが演じられていました。
総合型地域スポーツクラブが百貨店とコラボしているということです。
楽しみですね。
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2004年の「第53回全国高校スケート・アイスホッケー選手権大会(スケートインターハイ)」が岩手県で行われた時に、「なんちゃってマーケティング」をしたことは、これまで4回にわたりお知らせしています。
前回は、『のぼり旗400本を、企業のみなさんに手伝っていただいて、つくった』話でした。
今日は、『IDカード』のお話をします。
どちらも、大切な思い出深いIDカードですが、右のものが私の宝物です。
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前回も述べましたが、
必ずしも十分とは言えない予算の中で、事務局も県教育委員会ではなく県高校体育連盟におかれた、第53回のスケートインターハイの運営では様々なことが発生しました。
大きな大会では、
関係者のアクセスコントロールのために、「IDカード」や「ADカード」を選手や係員が首から下げさせられている風景をご覧になったことがあると思います。
そのインターハイの時は、
事前に競技関係者・式典関係者が協議を重ね、特に混乱が見込まれるわけでもないという理由で、「つくらない」ことにしていました。
しかし、
準備が進むにつれて、ある競技では特定の人しか入ることのできない場所があるため、「IDカード」でそこへの進入の可否を明らかにしておく必要がある、ということになり、新たに準備しなければならなくなりました。
こういう時に、私は、またまた、思い出すのです。
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インターハイの本当の主催者は全国高等学校体育連盟という団体です。
そこの協賛企業の一つに『尾崎商事株式会社』という会社があります。
インターハイの年の夏ごろだと思いますが、岡山にあるその会社の本社の役員の方が、岩手県高校体育連盟の事務所を訪れてくださったのです。相当なャWションの方です。
その時、お相手をさせていただきましたが、こうおっしゃっていたことを思い出しました。
(会社の名前とブランド名が結びついていないんだよ。これをどうにかしたいんだよ)
尾崎商事は、当時、
学生服のカンコー(今は、Kanko)、運動着のリーボック…などを取り扱うアパレルメーカーでした。
たしかに、
会社名とブランド名を結びつけることのできない典型です。
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(そうだ、裏を使ってもらおう!)
そこでまたまた、渾身の企画書です。
▼2,700枚の、はがき大IDカードをつくってほしい。色は単色だが4種類。
▼参加選手、役員、係員、補助員全員が、大会期間中、首から下げ、
大会が終われば家に持ち帰る。
▼ついでに、IDカードを入れる塩化ビニール等のケースもつけてほしい。
▼作っていただいたならば、裏面を自由に使っていただいてよい。
ほら、こんなイメージでつくれば
「尾崎」と「カンコー」「リーボック」がむすびつきますよ。
盛岡営業所にメールを送りましたが、なしのつぶてでした。
我慢できなくなって、
失礼かと思いましたが、名刺をいただいていた、本社の役員のかたに、直接メールを送りました。
すぐに返事が来たように記憶しています。
一緒にやろう…です。
飛び上がるほど嬉しかったことを、今でも覚えています。
お蔭さまで、私たちは「ケースに入ったIDカード」を無料で2,700枚手に入れることができ、競技運営が、大変、円滑になりました。
尾崎商事は、全国に向けて、会社名とブランド名を一致させるチャンスを得ました。
足りないから、お金を手伝ってください…ではうまくゆかなかったでしょう。
ちなみに、
当時の新聞のカラー写真には、準備や運営にあたっている役員・係員の半数が「ozaki」と書いた青いロゴの札を首から下げている様子が写っていました。
真ん中をとめるタイプのケースでしたので、確率上、半分は裏が出てくるのです。
左が昨年の北東北インターハイのIDカードの裏面、右が宝物の裏面です。
一緒にやろう、のご決断…本当にありがとうございました。
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今、じっくりと企画書を見て、大きく反省しています。
「表」が「ID機能」、「裏」が「告知スペース」として提案しましたが、
「告知カードの裏をIDに使わせていただく」の提案がよかったのかもしれないな…と思っています。
(裏を使ってもらおう!)ではなく(裏を使わせてもらおう!)です。
ちなみに、
次の年のどこかのインターハイのIDの裏面も「ozaki」でした。
「のぼり旗」に続き、まねっこされて、光栄です。
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昨日は、連休の「はざま」だというのに、中学校体育連盟の役員の方々と夕食でした。
様々、お話をしていて気がついたことがあります。
皆さんは、中学校体育連盟の役員である前に、教員であり、校長である…ということです。
当然といえば当然ですが、素晴らしいことです。考えの中心が「生徒」なのです。
尊敬すべき方々でした。
自分は、今の職の前に何なんだろう、何を軸に行動しているんだろう…と考え込んでしまいました。