がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

フィルタを外して

彼岸の入りの昨日はお墓参りをしましたので、 今日は文化活動。  花巻市東和町萬鉄五郎記念美術館では  「山の画家 吉田清志 全貌展」が行われています。  山の絵については、  以前、紫波総合高校にある作品をご紹介したことがありますが、  今日、行ってみて、  1950年代の作品にもしびれました。  どうでしょう、チラシになっているキュビズム(?)の『裸婦』。  背景右上の枠の中には異次元があると思います。  素敵な作品が展示されていますので、  どうぞ、足をお運びください。 入場料500円。図録は作成中ですが予約できます。これは、1000円。 そのあと、花巻市内に回り、早めのお昼ごはんをとってから、花巻市総合体育館でのバレーボール・Vプレミア男子セミファイナルラウンドを観に行きました。 が、 あの広い駐車場が満車、入り口で戻されて、公園の反対側にある臨時駐車場に車を置いてくると、入り口前は大行列。果たして会場内は超満員。 でも、 ゲームが始まると、同じ空間で繰り広げられる、すごいプレーと大歓声・大声援…。 こちらも、とても素敵な時間を過ごすことができました。 この、セミファイナルラウンドは、Vリーグ機構のお計らいで 『被災地支援』として、東北でも初めて行われたものです。実際に会場に行ってみれば、会場中が素敵な時間を過ごしていました。 私たちに観戦の機会を与えてくださった、リーグの方々、チームの方々、運営の方々のご厚意に心から感謝しております。 ほんとうにありがとうございました。 見にゆかなかった、行けなかった人のために、 少しだけ、会場の雰囲気をプレゼント。 右の画像をクリックで「1セットの4%」がご覧いただけます。 ********** 先週は、火曜日に県議会予算特別委員会、水曜日に県選手強化本部の部会の会議と県体育協会の理事会、金曜日に県議会常任委員会…恥ずかしながら、ヘトヘトでした。 普通ならば、「今年度は、こんなところで終わり!」となるところですが、もう一つ、大きな会議を残しています。 お読みになった方も多いと思いますが、15日の岩手日報にこんな記事がありました。 『国体強化委員会を新設へ 強化本部を解散、統合』
県体協(会長・達増知事)は14日、理事会を開き、2016年岩手国体に向け、新年度に「国体強化委員会(仮称)」を設置することを決めた。県などが組織した国体県選手強化本部(本部長・達増知事)は解散し、県体協の新組織に統合。効率的な選手強化を図る。 (中略) 県選手強化本部は今月27日に解散を決議し、県体協は新年度早々に新組織を設立。新たな年次目標などを盛り込んだ強化計画を策定する方針だ。(リンク切れ用心pdf
まだまだ、今年度中に、というか、先に向かってやらねばならないことがあります。 がんばりますよ。 ********** でも、 忘れてはいけないことがあります。 私は、スポーツの中にいる…ということです。 立っている位置が「スポーツの中」であれば、 集まってくる話も、目に見える風景も「スポーツのフィルタ」がかかったものですし、 発する言葉も同様にフィルタを通して外に出るものでしょう。 そして、 世の中には、 スポーツのフィルタを通さないで物事を見ている人のほうが、絶対に多いのだろうとも思います。 様々なご意見をお持ちの方々がいらっしゃるのです。 たとえば「ブログ岩鷲」というブログには、次のご意見が載っています
新しい組織を県体育協会内につくるといっても、 『事業活動収入2億4千万円ほどのうち岩手県補助金収入という項目が2億1千4百万円ほど』の団体内につくるのでは『新組織を作ると言えるのか大変疑問』であり、『震災復興に集中するべきだという意見を鎮めるための言い逃れで本当は岩手県庁が費用のほとんどを出してその費用は岩手県民の財源が使われるということにならないか心配です。』
おっしゃる通り、素直な見方をすればそういうことになります。 また、陸前高田にお住まいの方のfacebookには、津波注意報の発令された3月14日の夜に関する記事がありました。引用します。
(略)幸いにも津波は来ませんでしたが、もし万が一にも津波が来たら、みんなで耐え忍んで、そして全国の皆さんに支えられながら頑張ってきたこの1年がすべて無駄になる・・・そんなことになっても私たちは前に進む気力を維持できるのだろうか? 昨夜布団の中でそんなことを考えていたら、なかなか眠れませんでした。 なかなか眠れなかった要因がもう一つ。 昨夜、サッカー中継が行われていました。 オリンピック出場をかけた大事な試合。注目度も高く、視聴率も良かったのではないでしょうか。 試合の最中に『緊急地震速報』がありました。 実況が『緊急地震速報がありました。強い揺れに注意してください』と言ったのちサッカーの実況に戻りました。 サッカー中継は当たり前に続けられ、そして関東では震度5強を観測。 何かがおかしくありませんか?関東に直下型地震が来るかも、震度7の可能性もあるといわれている昨今、緊急地震速報を気にせずサッカーに没頭し絶叫を続ける実況。 東日本大震災でこれだけ大きな犠牲が出たことを、どのように考え、この教訓をどう生かそうとしているのか。(略)
直接、被災なさった方のお気持ちです。 このようなお考えをお持ちになっている方々が、他にもたくさんいらっしゃって、 私たちは、 その方々に「役に立つ」、その方々の「ためになる」スポーツ振興を行う義務を負っているんだ、 そして、 その方々に、ご理解していただきながらスポーツ振興を図ってゆかなければいけないのだ、 …ということを一瞬たりとも忘れてはいけないのです。 勘違いしては、いけません。