久しぶりの
岩手山の写真です。
今朝も冷えましたが(盛岡の今朝の最低気温は、・0.4℃)事務所の窓は凍っていませんでしたので、撮影可能でした。
この好天のもと、全日本学生スキー大会が、
八幡平市・
雫石町で始まります。
いいお天気で、いいコンディションで競技が行われ、
岩手県に良いイメージを持って帰ってもらうことも大切ですよね。
「イーハトーブいわて物語 〜そういう旅に私はしたい。」
私は、毎日、
デスティネーションキャンペーンの心です。
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昨日、ご紹介した
『計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話』で、もう少しお話をさせていただきたいのです。
結局のところ、「一冊入魂」以外にとりうるやり方はない。この一冊が売れないことには、次の一冊を出すことはできない。ミシマ社がなんとかかんとか、会社として回っているのは、この一冊を買って下さる読者の方々が全国にいるからこそだ。毎日、ジャンルは違えど、魂を詰め込んでつくりきった一冊を、受け止めてくださる人たちがいるからこそ、会社はなりたっている。
それだけが、ミシマ社が存在できている唯一の理由だ。
とはいえ、という声がそれでもあるかもしれない。
「とはいえ、どうしたら売れるかがいま問題なのでしょう。売れなきゃ困るのはどの会社も一緒。少しでも売れるために、各社工夫をし、ある会社はマーケティングを積極的に取り入れたりしてるのではないか」
何度となく受けた、忠告めいた質問だ。そのたび、ぼくは「そうですね」と答えるしかない。取り立てて反論もないからだ。ただ、問いの立て方が微妙に違うんだけどな、と思うだけだ。
つまり、「どうしたら売れるか」ではなく、「どうしたら喜んでもらえるか」という問いを立てること。
会社を回すために、「売る」ことが目的化してしまってはものづくりの原点から離れてしまう。ものづくりの原点はあくまでも、「喜び」を交換することにあるはずだ。
(「10 一冊入魂!」p222・223)
本を買って「原点回帰」「ブンダン主義」などについてお読みいただいて、理解を深めていただきたいのですが、
この
『「どうしたら喜んでもらえるか」という問いを立てる』こと、に気を惹かれました。
他のページにもこうあるのです。
たとえば、企画会議では、丸いちゃぶ台を囲み、しかもメンバー全員が畳の上あるいは座布団の上にお尻を下ろして座る。自然と「膝を突き合わせて」話す状態になる。(途中、略します)それが、丸いちゃぶ台だと、そもそも角がないため、向き合う位置関係にならない。ゆるやかに、全員の視線を感じられるという位置取りになる(このあたりのことは、齋藤孝先生とともに作った『会議革命』に詳しいのでご参照ください。当時、齋藤先生とともに日本中の会議の生産性を上げようと躍起となったものです。その後の『会議』本ブームの端緒を拓くことになった本でもあるかと)。
(「8 野性の感覚を磨くのだ」p170)
本をつくることによって『日本中の会議の生産性を上げよう』とした、との記述です。
このことから、三島さんとミシマ社は、
「売るため」に本をつくるのではなく、
「喜んでもらうため」「考えを改めて生産性をあげてもらうため」に本をつくっているということがわかります。
つまり、
本で「人生の豊かさ」をもたらしたり「行動変容」を引き起こしたりすることが目的なのです。
他の出版社も同じことを考えているのだろうと思います。
たとえば、
講談社が社外
ベンチャーとして
星海社をつくったこと。
以前、このことを
記事にしてお知らせしましたが、そのコンセプトには痺れます。
講談社の社是である「おもしろくてためになる」を踏まえた上で、「人生のカーブを切らせる」出版。
それが僕たち星海社の理想とする出版です。
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さて、
スポーツは、何を目指して、どんな行動変容を求めているのか、
それよりも、
私たちは、何を目指して、どんな行動変容を求めるために、どんなサービスを提供しているのか…
を、じっくりと考えなければなりませんね。
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私、読書と行動変容について、2年ほど前にちゃ〜んと考えてました。これです→
「読書を使う」。
天才かもしれません。
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◇そ、そうかもしれませんね。
◆がはははは、やっぱりそう思うでしょ。
◇そういえば、最近、行動が…ってみんな言ってますね。
◆へへへへへ、行動変容!だろ。
◇最近、行動が変よね!って。
◆ぎゃふん。