『フェーヴ』というのだそうです。妻が、先週、買ってきたパイの箱に一緒に入っていました。
キリスト教では1月6日が
「
エピファニー(公現祭)」という祭日だそうです。
この日は
「ガレット・デ・ロワ」というお菓子を食べる習慣があるそうです。
このガレットの中には「フェーヴ」と呼ばれる陶器(昔は「そら豆」だったらしい)が入っていて、切り分けられたお菓子にフェーヴが入っていた人をその日だけ王・女王とする習慣があるのだそうです。
そういえば、パイの箱の中にはフェーヴとともに、紙で作った金色の王冠も入っていました。
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小さな陶器の名前がわからず、ネットで検索してやっとフェーヴという名前であることや、その習慣のことがわかったのです。
検索には「ケーキ 陶器 幸せ」というキーワードを使いましたが、
Googleで最初に出てくるのは、
「幸せなケーキを作りましょう - マルミツ陶器直営店の日記」というページでした。
探しものとは違うようなので、他のあちらこちらのページを探して、やっとフェーヴにたどり着きました。
が、
(何で陶器店が「幸せなケーキを作りましょう」なんだろう…)
と、
とても不思議になって、クリックしてみました。すると、そこには「蒸し焼きガトーショコラ カシスソース添え」の素敵な写真とともに、
「ソボカイ料理教室」という料理教室が紹介されています。これも、マルミツ陶器がやっているようです。
料理教室のコンセプトをみて、愕然としました。
「食事」について、ずっと考えてきた食器ブランドだからできる料理教室
マルミツ陶器合資会社の考える食事は健康であり、美味しくて、楽しい。
「料理を学び、食器を使って、食事を楽しむ」
知らなかった料理、本格的な料理、テーブルセッティングの基礎や割烹、地元の味など
様々な切り口で「食事」に広がりと深みをだせると考えています。
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◇今日は、ケーキのお話ですの?
お菓子や料理のお話は実物を食べながらじゃないとねぇ。
◆う、私も実は食べてません。
◇それはそうと、一体、何を仰りたいのですか?
◆食器屋さんが『「食事」に広がりと深みを』出すために料理教室をしている…ということに、
考えさせられることがあったんだ。
◇ほう。
◆この前、
若者の就業支援をしている所が、積極的に企業の経営者に対する
セミナーを行っている話をしたよね。
◇ああ、
この話ですね。
就職支援は、単に、求職と求人のマッチングをすればいいというものではないことが。
就職支援のためには、
求職者のスキルアップをしてやらなくてはなりませんし、一方で、県内企業がどんどん活躍し採用が拡大するように仕向けなければならないのです。
◆そうそう。
それでね、
つくる人がいて、食べる人がいて、
材料があって、調理・加工があって、それが食器に盛り付けられて…
どれが欠けても「食事」じゃないんだよなと思ったの。
◇で?
◆スポーツも同じだろうな…と思ったのさ。
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「ソボカイ」って何だろう、ロシア語かなぁ…と思って調べてみました。
地名のようでした。愛知県
瀬戸市にあるようです。
漢字で書くと『祖母懐』
なにか、素敵です。
ちなみに、私が育った家には祖母がいませんでした。