がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

強い編集者に

北海道の糠平からメールが届きました。 今シーズン国内オープニング大会である 国際スキー連盟公認道東シリーズ第14回ぬかびら源泉郷GS大会の 2日目の女子ジャイアントスラロームで、 新里尚子選手(平舘高校→東海大学)が2位に入賞です。 おめでとうございます。 (リザルトは国際スキー連盟・FISのサイトの中ここにあります。) 1位と100分の3秒差でした。惜しい。 なお、昨日の開幕第1戦は7位の成績を残しています。 ちなみに、男子 小松恭平選手(平舘高校→中央大学北日本カレッジ職員)は9位でした。(今日のリザルトはここです昨日は15位でした。) 選手もコーチもがんばっています。応援をよろしくお願いします。 **********  昨日、妻の携帯電話が壊れました。  このご時勢ですので、  妻のFOMAスマートフォンに買い換えとなりました。  悔しかったので、  私は、iPhoneにしてやりました。    待ち受け画面だけを…。 ********** 閑話休題 恥ずかしながら、「ディベート」というものを見たことがありません。当然、やり方もしりません。 今、読んでいる本に、こんな記述がありました。またまた、無礼を承知で、少し引用させていただきます。
ディベート=意思決定のための具体的な方法  私は人生において何度も大きな決断を下してきました。  意思決定の際に大いに参考になったのが、東大弁論部に所属していた時に学んだ「ディベート」の考え方です。  ディベートというと「頭の良い人たちがくり広げる頭脳ゲーム」といったイメージが強いかと思いますが、それはディベートの本質を表してはいません。  ディベートでは、あるテーマを設定して(たとえば原発問題や首都移転問題)、それに対する賛成(肯定)意見と反対(否定)意見を徹底的に戦わせます。  あまり知られていませんが、賛成と反対、どちらの立場に立つかは、直前にくじ引きやジャンケンによって決まります。  これはどういうことか?  そう、賛成と反対、両者の立場に立った意見・主張をあらかじめ用意しておかなければならないのです。たとえ個人的には原発に反対だとしても、くじ引きで賛成側になれば、肯定的なことを言わなければならない。 つまり、あるテーマに対して、賛否両論を自分の頭の仲で整理する必要があるのです。これこそが、ディベートの本質だと言えるでしょう。  私はディベートの経験を積んでいく過程で、この思考法は「個人の意思決定」にこそ使える、と思うようになりました。 (…略…)  でも、そういった考え方を知らないと、往々にして「好き嫌い」や「得手不得手」といった主観だけで決断しがちです。  そうではなく、主観的な意見・主張はとりあえず横において、まずは一回、問題を賛否両方の観点から客観的に考えてみる。そうして問題の全体像を把握したうえで、最終的な判断を下すための根拠を得る―――そう、ディベートとは、客観的に決断するための思考法だと言えるでしょう。武器としての決断思考,瀧本哲史,海星社新書,p.15〜16)
***** 今回の「震災津波の復旧・復興」と「第71回国民体育大会の開催」の件ですが、 私をはじめとするスポーツ関係者は 「こうすべき論」から外れずに、つまり、自分たちの考えが正しいものとして運動を進めました。 その時に、いったい何人の人が 『まずは一回、問題を賛否両方の観点から客観的に考えてみる。そうして問題の全体像を把握したうえで、最終的な判断を下すための根拠を得る』という手順を自分自身の中で行ったのか…不安になりました。 この本のオビには「20代・30代――ジセイダイのための教養!」というフレーズもあります。 30年前、20年前に出会っていたかった本です。 でも、 まだ間に合うと思います。 講談社発の初の社外ベンチャーである「星海社」の編集者募集の告知にはこうありました。  弱い編集者は、創作者と読者を不幸にします。  強い編集者は、創作者と読者を幸福にします。  僕たち星海社は、だからこそ、強い編集者をつくりたい。 これを読んで、 なぜ「海と、がれきと、ボールと、絆。」を講談社が発行し、編集者が著者の原稿に「ガッパリと手をいれて」くださったのかということの意味が分かったような気がします。 岩手のスポーツにおける「講談社」はどこなのか、「創作者」はだれなのか、そして、「読者」は誰なのか …ちょっと難しい問題ですが、少なくとも、私は、編集者の一人であると客観的に捉えられます。 「強い編集者」にならねばなりませんね。