がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

送り出し県

サッカーくじで一発当てて、財団を作ろうという企みを持っています。

6億円があたるというtotoBIG、次の第541回は今日のお昼が投票締め切りでしたので、午前中にインターネット投票を済ませようとしました。

totoBIGは、何も考えずにワンクリックで投票できます。つまり、あたるあたらないは私の力ではありません。ですので、毎回、1口・300円だけの投票です。

私のインターネット投票は楽天銀行の口座と連動していますので、投票と同時に300円が引き去られます。

しかし、

今日は、一連の作業の最後に(残高が不足しているから払えませぇ〜ん)という趣獅フメッセージが画面に現れ、投票が成立しません。

(ああ、残高不足!じゃあ今回は見送り…)

しかし、スポーツ振興のための財団を作る資金を得るという高邁な目的で投票している私としては、

今回も投票しないといけないような不安に襲われます。

(そうだ!oddspark!)

toto投票の直前に今日の岩手競馬の投票を完了したインターネットの競馬投票サイト「oddspark」には、

千円ちょっとの残額があることを思い出しました。

これも楽天銀行の同じ口座に紐ついています。

「精算」をかけると、果たして、残額の全額が口座に戻りました。

その結果、totoの投票が安心してできた次第です。

あ、もちろん、競馬の投票もスポーツ振興のためですよ。

岩手県馬術競技がさまざまな面で支援されている岩手競馬を存続させることが、投票の目的です。

でも、

競馬で稼いだお金をサッカーくじに回す…

イメージがあまりよくはありませんが、神様、そろそろ目的の達成のため、一発、よろしくお願いします。

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昨日の岩手県山岳協会の70周年記念式典で、日本山岳協会の内藤副会長さんが、来賓としてご祝辞を述べられました。

聞いていて、

(おやっ?)と思うとともに、どうしても理解のできないことがありました。

協会への登録人口のお話で、

岩手県は、東京・大阪・もう一つがどこだった忘れてしまいましたが、いずれ、大都市を抱える3つの都道府県協会についで4番目の登録人数を誇っているのだそうです。

副会長さんは「送り出し県」ではない岩手県がこの位置にいることはすばらしいことであると評価されていました。

文脈から推察すると、

『登る山がない大都市圏は「送り出し県」と呼ばれていて、そこにはたくさんの登山人口がある』という程の事でしょう。

活動の場所がないところのほうが、その活動人口が多い…これが分からないのです。

たまたま、式典での席がお隣でしたので、そのことについて式典が終わってから聞いてみました。

私の推察は当たっていましたし、

山のある県、つまり活動場所がある県を「受け入れ県」ということもわかりました。

でも、

なぜ「送り出し県」のほうが登山人口が多いのかという問題は解決しませんでした。それが事実なのだそうです。

このことが、何かの大切なヒントになるような気がして、昨夜、一生懸命に寝ながら考えましたが分かりませんでした。

スキーはどうだろう、海水浴はどうだろう、キャンプはどうだろう、釣りはどうだろう…

もしかすると、「野外活動」「アウトドア・アクティビティー」は、そういうものなのかもしれないなと感じています。

あ…きちんと考えた訳ではありません。

*****

重松清さんの小説に「田中さんの休日」という短編があります。田中さんと奥さん、高校生のその娘さんが3人が、訳ありで、ずっと昔に行ったことのある遊園地に行くというものです。

「送り出し県」のことを考えているうちに思いだしました。

無礼を承知で、前後・途中を省略して引用します。

わが家からファミリーランドまでの道は、この数年で様変わりしていた。

(略)

走り慣れた道だからと最小はタカをくくっていたものの、途中で開通したてのバイパスとの分岐点にさしかかったときには、さすがに路肩に車を停めて、カーナビで路線を検索した。

「ああ、だいじょうぶだな。バイパスを通っても行けるし、そっちの方がだいぶ近道になってる」

迷わずバイパスを進もうとしたら、朋子さん(注:奥さん)が「昔の道にしない?」と言いだした。

「時間が倍ぐらい違うぞ」と田中さんが言っても、「いいじゃない、べつに急いでいるわけでもないんだから」と笑う。

(略)

がっかりする田中さんを慰めるように、朋子さんが言った。

「昔の道のほうが、ほら、観覧車が見えてくる楽しみがあるじゃない」

「あ……そうか」

「観覧車が山の向こうにちらちら見えてくるのって、面白かったよね」

「うん……」

「ファミリーランドはそこから始まってるのよ」

(略)

思い出してしまうと、バイパスなんか通るわけがないだろ、という気になった。何だこのバイパスは偉そうに、こんな道、だれが走ってやるか、と曲がりくねった旧道を進んだ。

『季節風 秋 (文春文庫) 』に、このお話が入っています。)

あ…それだけです。