今朝、内丸(地名)の官庁街では、それぞれの役所から人を出して、歩道の「一斉落ち葉聡怐vが行われていました。
今週の月曜日も行われていたものです。
朝から作業をなさっていた方々、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
たくさんの落ち葉が袋に集められている様子を見ながら
(「たき火」をしたいなあ…)と思いましたが、今どき「たき火」ができるはずはありません。
と、同時に、
小学校の音楽の教科書にはまだ載っているらしい、♪たきびだ 焚火だ 落ち葉たき♪ の
「たきび」を教材とする時に、先生方は苦労なさっているんだろうなと、
焚火の熱や匂いやその引力を実体験している私は、しみじみと感じました。
歌だけで身体感覚や心情、そして「まつわる風景」を伝える…本当に難しいことでしょう。
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そういえば、「たきび」の作詞者の巽聖歌さんは紫波町のご出身なのだそうです。
さらに今年は、
「童謡たきび70周年」という年にあたっているようで、先週末の土日にイベントが紫波町で行われていました。(岩手日報記事。同pdf)
なにかの気配を感じる町ですね。
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◇まつわる風景、ですか…。
◆1986年、昭和61年…
◇あら、25年前。
◆山梨県中巨摩郡八田村徳永のキウイ畑の中に小さな公民館があったんだ。
◇八田村徳永は甲府駅から西に5〜6キロ、今は、南アルプス市になっていますね。
◆その公民館に何泊したろう…
◇えっ!? 何を好き好んで公民館に泊まったんですの?ま、まさか、キウイ泥棒!?
◆第41回国民体育大会「かいじ国体」に高校生のラグビーチームのスタッフとして行ったんだ。
その時だよ。チーム全員が公民館に泊まった。
◇あらららら。食事は?お風呂は?
◆地区のお母さん方が、外のテントの下でつくったものを、公民館のホールで食べた覚えがある。
お風呂は、2〜3人に分かれて、地区の家々にもらいに行った。
スタッフの大人は3人いたんだけれども、その3人は「区長の清水さん」の家が指定になり、
お風呂をもらって帰ろうとすると、
(まあまあ、先生方…)とお座敷に呼ばれ、毎晩、ご馳走になったことを覚えています。
帰ってきてからお礼のつもりでリンゴを送ると、キウイが返ってきました。
リンゴとキウイ、しばらくして、サンマとキウイのやり取りが、賀状の交換とともに何年も
続きましたが、
いつ頃だったでしょうか、こちらから何かをお送りしても戻ってこなくなりました。
清水さんがそういう状態になったんだろうな…と考えるだけで何もできませんでした。
◇ああ、そうですか。
それがどうしたんです?
◆怒らないで聞いてほしんだけれども、「かいじ国体」の思い出はこれしかないんだよ。
誰が選手で、誰がキャプテンで、埼玉と試合をして負けたことは覚えているけれども、
その試合がどんな内容だったのか…全然、覚えていないんだ。
◇つまり、hirafujiさんは、
お世話してくださった地域の皆さんとの交流が、国体の「まつわる風景」であって、
肝心の試合のことは忘れても、そのことは覚えている…ということですよね。
◆そう。
「簡素効率化」はもちろん「規模縮小」の場合では
「まつわる風景」はいったいどうなっちゃうんだろうなと、
心配になっているんだよ。
◇いいじゃないですか。試合だけができれば。
◆よくないね、私は。
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変なことが心配になりました。
「準備・運営の簡素効率化」と「規模の縮小」は違うということを、皆さんは本当にわかっているのだろうか…ということです。
私の認識に誤りがないかどうか、辞書で言葉を調べてみました。
簡素:無駄をなくし質素なこと
効率的:手間ひまを無駄なく使うこと(効率化は私の持っている辞書には載っていません)
縮小:ちぢまって小さくなること。ちぢめて小さくすること
私はこう考えています。
簡素効率化:出来上がりは一緒だが、そのプロセスに工夫を凝らすこと
規模縮小:何かを削って、出来上がりを小さくすること
例えばこうです。
▼姪に結婚祝いを差し上げるとします。
▼予定どおりの5万円を包みますが、
ご祝儀袋は立派なものではなく水引が印刷された簡単なものを使う、
あるいは、
本当に無礼を承知で、出向かずに銀行口座に振り込んでしまうことが「簡素効率化」
▼予定の5万円を検討しなおし、3万円を包むことが「規模縮小」
間違っているいかも知れません。どうぞご批判を。
最近のまわりの状況を見ていると、
なんとなく「規模縮小」が「簡素効率化」に、安易にすり替わってきているような気がしてならないのです。
第71回国民体育大会開催基本方針を読んだのかなぁ…とも思います。
開催基本方針は5項目あって、その5番目にこうあります。
(5) 簡素・効率化に努める手づくりの大会
競技施設は、県内の既存施設を最大限活用するなど、国体改革の趣獅燗・まえて
簡素・効率化に努めるとともに、
運営全般にわたりボランティアや民間活力を積極的に導入するなど、県民による
手づくりの大会運営に努める
愕然としている人がたくさんおられることと思います。
(簡素効率化は、震災前からの方針、つまり「予定どおりの規模」の一部だったのか。
ということは、それを超えることをしないと「規模縮小」をしたことにはならないんだな。)
と。
じっくりと考える必要があります。
「反射」ではなく「思考」で結論を出したいものです。
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とんだことに発展してしまった、落ち葉聡怩ナす。
頭が暴走して止まりませんでした。
しょうがないので、久々に「震災国体矛盾整理」のカテゴリーに分類しておきます。