がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

桑田論文

 今週になって、紫陽花の花が飾られていました。

 4月には、桜が飾られていた「大通り」です。

 短冊は春と同じ

 「心ひとつに がんばろう東北」

 「心ひとつに がんばろう岩手」

 でした。

 季節はどんどん移り変わっています。

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今日は、午前の早い時間に、一つだけ予定が入っていました。

(へへへ、今日は、のんびり…)

と思っていたのですが、さまざまなことがあり、一日中、バタクタとしていました。

もしかすると、出かけている間に、皆さんに迷惑をおかけしているのではないだろうか…

と要らぬ心配をしている私です。

さて、

予定に入っていた講習会では、体罰の話がありました。

スポーツの場、教育の場では絶対に許されない行為です。

前に会議の資料として目にした、朝日新聞編集委員の西村欣也さんが、朝日新聞のコラム「記者有論」で

「『野球道』の再定義 $竭ホ服従からリスペクトへ=vと題してお書きになっていたものを思い出しました。

結びはこうでした。

今なお、体罰という暴力がなくならない日本のスポーツ界。リンチで死者まで出した大相撲も、「かわいがり」と呼ばれるいじめが消えたとは思えない。

その暗部をえぐってみせた桑田論文は貴重である。その実践には、体罰は犯罪であるという当たり前のことを、指導者に徹底していくしかないだろう。

ここにコラムの全文があります。スポーツ関係者は是非お読みくださいね。

ところで、「桑田論文」に、何か気がつきませんか?

読売ジャイアンツ桑田真澄さんが、早稲田大学大学院トップスポーツマネジメントコースの修了時に書いた論文です。

その論文がもとになったコラムなのでした。

「『野球道』の再定義による日本野球界のさらなる発展策に関する研究」という題です。

肝となる部分を私が解釈するとこうなると思います。

 武士道精神=練習量の重視×精神の鍛錬×絶対服従

   という、戦前から脈々とつながる「野球道」の精神を

 スポーツマンシップ

      =練習の質の重視(science)×心の調和(balance)×自分と他者の尊重(respect)

   に変えなければいけない

もしかすると、これ、野球だけの問題ではないように思えます。

せっかくですから、論文のレジュメを読んでみてくださいね。

もっと詳しく知りたい人は

「野球を学問する」という桑田真澄さんと平田鋳j先生の対談が新潮社から出ていますのでお読みください。

とても面白くて、二晩で読めましたよ。