今日は、高校総体期間中でしたが、休みでした。久々の休みでしたので床屋さんに行きました。
以前、この床屋さんで「これでマック買って」と300円おまけしていただいたことはお知らせしていましたが、
今日は、「これで280円文庫買って」と、また、300円おまけしていただきました。
ありがとうございました。
私のブログ「280円文庫」を読んでくださったのだそうです。
さっそく向かいの本屋さんに行って、文庫本を見ましたが、280円文庫ではないものに気をそそられ、税別550円のものを買ってしまいました。
大通りの床屋さんが300円おまけした → そのお金がきっかけ(原資?)となり大通りの本屋で550円の本が売れた → 大通り商店街全体で見れば「550円・00円=250円の消費拡大」になった
…ような気がしています。でも、これ、正しい計算でしょうか。
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それで、今日は何をしていたかというと、本を読んでいました。
床屋の帰りに買ってきたものではありません。
Amazonで注文していた「剣道好きをつくる指導」という上下2巻の本です。
先週の「中学校武道必修化」に関する会議に参加していただいた時に、ご本人がチラシをもってこられました。
チラシを見ると、なにやら中味が「楽しそう」なのです。そこで、ワクワクしながら、さっそく注文しました。
しかし、立ち読みしないで買うと(あれれ)と思うこともあるので、実は、半分はその畏れを持ちながらの注文でした。
ところが、読んでみて、ビックリしました。
題名は「剣道好きをつくる指導」ですので、剣道の具体的な指導法が示されているのですが、
「まえがき」、「第1章 まさか剣道授業が」、「第2章 先入観を変えよう」 の冒頭の三つの章の内容は、
剣道を指導する方々にとって大切な考え方であることはもちろんですが、どんな領域を指導するものにとっても忘れてはいけない考え方です。
ただし、
私のフィルタをとおしているので、誇張や誤解がきっとあります。
鵜呑みにしないで、実際に皆さんがお読みになって、確認してくださいね。
具体的には
▼将来的に剣道の高段者や専門的な道に進もうという人たちのための、
鍛練的な指導法や伝統的な日本刀の操作を学ばせる指導法とは別のものであること
という前提のもと、
▼大正時代の剣道団体教授法を源とする「剣道の専門家が行ってきた動作や攻防」を
「反復練習」により身につけさせようとする「剣道家育成」の方法を転用した授業が
行われていた。
▼この形式の授業が若者たちの剣道離れをあと押ししている。
▼剣道の授業は、
誰にでも剣道の特性(魅力)を理解させ「面白かったな」と心に残るようでなければいけない。
という認識に立ち、
▼授業の場でしか剣道に接しない学習者には、
指導者自身が見事な技を駆使できるかどうかよりも、
学習者が上手になるように教えてくれる指導技術を持っているかどうかが重要
▼指導法の工夫・開発は指導者の責務である
という考え方での、
明確な目的をもち系統だった剣道の様々なドリルが紹介されています。
私が驚いたのは、前述の「剣道」という単語をどんなスポーツに置き換えても、全く違和感がないことでした。
どの運動領域やどんなスポーツ種目にもあてはまる考え方なのです。
私が関係しているスポーツでも、ピッタリと当てはまってしまいます。
スポーツを教える、スポーツで教える…さて、この本を読んで考えてみてはいかがでしょうか。
追:あんまり素晴らしい本でしたので、amazonにカスタマーレビューを出しちゃいました!