午前中、会議に出ていました。
その帰り道、紺屋町の白沢せんべい店の前の歩道で、一羽の雀が、たぶん「せんべいの破片」をついばんでおりました。
私が近づくと、ぱぁ〜っと飛んで逃げてしまいましたが、なぜか、うれしい風景でした。
県庁に戻りました。
エレベーターに一緒に乗ったお客様が、5階のボタンを押しました。
5階に着いてドアが開くと、お客様はこういいました。
「ぎゃあ、真っ暗!」
エレベーターホールは電気が点いていなくて、真っ暗なのです。なぜか、さびしい風景でした。
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今朝、
4月まで盛岡でお仕事をなさっていて、5月から東京の職場に行かれた方から、メールが入っていました。
一部、写します。
東京での仕事は震災前に決めていた進路でして、ありがたいなぁ…と、涙をこらえながら読んでおりましたところ、さらに、お二人のお顔が思い浮かびました。今、できるだけ岩手のためになる活動もしたいと熱望しております。
そこで、今度のインターハイなどで大会速報や取材や広報など
何かお手伝いできることはないかと思い、思い切ってご相談しております。
スポーツ取材を通して、たくさんの方にお世話になってきましたので
何とか岩手のスポーツのためにご協力できないかと思っています。
もちろんボランティアで構いません。
何かお役に立てることがありましたら、教えていただけないでしょうか?
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4月14日においでになった、日本学校歯科医会の中田郁平会長と
5月19日においでになった、全国体育指導委員連合の斉藤斗志二会長です。
お二人とも、日帰りで、
しかも、
忙しいだろうから上司の日程やらなにやらと気を使うことはない、様子がわかる人がいればいい…
とおっしゃってくださいます。
私たちに迷惑をかけるだろうと、
被災地に連れてゆけとか、誰それに会わせろ、などという要求は一切ありませんでしたし、落ち着き始めた時期を見計らっておいでになりました。
本当にありがたいことです。
中田会長は、一昨年、宮古高校に行って生徒に会っています。
斉藤会長は、去年、水沢で岩手県をはじめとする東北の体育指導委員に会っています。
お二人とも、その時のことやその時の人たちがよい思い出となっているのだそうです。
来訪の趣獅ヘ、
(みんな大丈夫だろうか、岩手は大丈夫だろうか…お見舞いに来た。私たちが、やれることはあるか?)
ということでした。
先輩たちが「素敵な岩手県」と「素敵な岩手人」を育んできてくださったおかげで、
このような時に、
岩手のお手伝いをしたいとすっ飛んできてくださる方々が全国各地にたくさんおられます。
私たちも、引き続き岩手の魅力をバージョンアップしていって、
「素敵な岩手人」と「素敵な岩手ファン」づくりを引き継いでゆかなければなりませんね。