今日、5月12日は
なななんと、
看護の日、民生委員・児童委員の日、さらに、海上保安の日なのだそうです。
この2ヶ月、大変お世話になっている方々の記念日なんですね。
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3日かけて、沿岸13市町村を回ってきました。
今日は、車に1分も乗っていないので、不調を感じているほどです(笑)。
災害からの復旧・復興を急がねばならないこの時期に、
「全国の高校生の教育活動の一部として行われている運動部活動の成果を発揮させる場」として行われる、
全国高等学校総合体育大会を、予定どおり県内を会場にして実施するので、ご理解いただきたいというお話をしてきたのです。
どこの市町村の方も(応援するから、頑張って)と励ましてくださいました。
一生懸命に運営して、立派な大会にしなければなりません。
さて、
内陸の自宅から、毎日、沿岸に通った私には「わからない」ことがありました。
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月曜日は
北部に行ってきたのですが、
教育委員会事務局の建物の一部が避難所となっている村がありました。
用事を終えて玄関からでると、
幼稚園の年少組、あるいはもう少し小さいかもしれない女の子が遊んでいました。
手には千円札を持っています。
私と目が合うと、手に持った千円札をひらひらさせながら、私に駆け寄ってきてこう言います。
「お金、あげる」
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昨日は、
南部に行ってきました。
こちらは避難所の建物に教育委員会事務局が入っていた町でしたが、
用事を終えて、建物を出るとサイレンが鳴りだしました。時計を見ると午後2時46分を過ぎています。
(あ、2カ月目…黙祷だな)
建物の玄関前にはテントがありました。町で探し出された写真などが広げてあります。
若い女性が写真を一枚一枚めくりながら見ていました。何かを探していたのでしょうか。
(とにかく、まず、黙祷だ)
と、目を閉じて低頭し、湾に向かって犠牲となられた方々のご冥福を祈っておりました。
ああおぅん…とサイレンが鳴り終わり目を開けると、さっきの女性は写真をめくり続けていました。
(黙祷しないんだ…)
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なぜ、私にお金を差し出したのか、なぜ、サイレンが鳴っているのに黙祷しなかったのか…
わからないのです。
もしかすると、私たちにはわからない何かがあるのかもしれないなと思っています。
私たちが考えていることと同じことを、相手の方も考えているとは限りませんし、
感じていることも同じとは限らないのです。
私たちの常識で判断することなく、
しっかりとお話をお聞きしなければ、とんでもないことが起きてしまうかもしれないな…と感じた次第です。
ふと、
「応援するから、頑張って」を、そのとおり受け取ってもいいのかなぁ…という不安が頭をよぎりました。
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◇ははははは。だいぶ落ち込んでいますね。
◆そうなんだよ。
◇下手な考え休むに似たり…ですよ。寝た方がいいですよ。
◆そうかなぁ
◇私は、わかってますよ、理由が!
◆えっ!?
◇見るからに貧乏くさいオヤジにお金をあげようと素直に思ったんだろうし、
見るからに怪しそうなオヤジから目を離してはいけないと素直に思ったんじゃないでしょうか!
◆ぎゃ、ぎゃふん。