がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

一月後の思い込み

東日本大震災津波から1か月。 14時46分に、災害でお亡くなりになった方々のご冥福を祈り、黙祷を捧げました。 盛岡市役所からでしょうか、サイレンも聞こえました。 数人の方々のお顔が頭の中を巡りました。残念です。 県知事は、 今日、岩手県民を代表して「がんばろう!岩手」宣言を発しました。 結びにはこうありました。
どんなに長く厳しい冬が続いても、暖かい春は必ず訪れます。 全国、そして世界中からいただいたお見舞いや励ましを糧に、県民みんなで力を合わせ、希望に向かって一歩ずつ復興に取り組んでいくことを誓い、「がんばろう!岩手」をここに宣言します。
私も誓います。 ********** 家の者が、昨日のブログ記事「岩手山の使い方」を読んだようです。 こういわれました。 (盛岡にいても、   岩手山が全然見えないところで働いている人がたくさんいるんだよ、私をはじめ…。) 土曜日に東北高速道の紫波サービスエリアで遅めのお昼をとりました。 売店のレジに知った顔の若者が立っています。私が勤めていた紫波総合高校を去年の3月に卒業した方です。 しばらくの間、高速道が閉鎖になっていたことを想いだし、その間どうしていたのかが心配になり聞いたところ (支援の人たちは高速道路を通っていました。おにぎりをお出ししていました。) ということでした。 盛岡にいる全員が岩手山を見られるのだろう、また、私が高速道を使えなかったから誰も高速道を通らなかったのだろう…という思い込みに支配されていた自分を実感しました。 危ない。 ***** 思い出したのは、3月8日付けの日本経済新聞のスポーツ欄コラム「スメ[トピア」に 体操女子日本代表監督塚原千恵子氏がお書きになっていた「“外国人部隊”の効用」という記事です。 書き出しを少し引用します。
今の体操女子日本代表は、“外国人部隊”と呼ばれたりする。強化部長の私だけが日本人で、コーチのセルゲイ・バツラー、アリーナ・コジッチはウクライナ人、トレーナーは中国人だからだ。 日本人は自分たちだけでやりたがる傾向が強いが、サッカー日本代表同様、よりいいものがほかにあったら、その力を借りていい、と私は思っている。そして、彼らの手法をごっそり学び取るしたたかさもないといけない。むしろ、それが世界のスタンダードだ。
「自分たちだけでやりたがる傾向が強い」という記述が気になったのです。 広いお考えをお持ちの方々、高い識見をお持ちの方々のご意見を伺いながら、先人のお知恵もお借りして、 判断、決断してゆかなければ、この非常時を乗り越えて復興を果たすことはできないのだろうな…と考えた次第です。 (自分の、狭いものの見方、浅い考え方に基づいてだけ動くことは危ないな。  絵に描いたような「独善」になるのだろうな。) ********** ◇「スポーツしようぜ」もhiafujiさんの「独善」なんじゃありません? ひとりよがり。 ◆ちがう、ちがう。  文部科学大臣4月6日に発したメッセージの中には、  「すべての学校関係者の皆様へ」というものもあって、こう書いてあるんだよ。
こうした国難に直面しますと、正に「子どもは国の宝」ということを実感いたします。これからの新しい日本社会を担う、この子どもたちを、どうか悲しみの淵ふちから救い、教え導いてあげてください。 学業をおろそかにすることはできませんが、子どもの笑顔を取り戻すために、スポーツ、文化活動、ボランティア活動、できることは何でも工夫して取り入れていく必要があるでしょう。文部科学省としても、平時以上に柔軟に、皆様の取組を支援していく所存です。
◇あ、本当だ。なるほど、なるほど。「子どもの笑顔を取り戻すため」ですね。 ◆ね。 ◇文部科学大臣がそう言っているのであれば「ひとりよがり」じゃないことはわかりました。  でも、結局は、「うけうり」じゃあありません!? ◆ぎゃふん。