今日の打ち合わせで「ネットワーク構築」の話になりました。
みんなで考えましたが、そももそ「ネットワーク構築」の概念が統一されていないようで、なかなか話がかみ合いません。
「日本生涯学習学会の生涯学習e事典」で調べてみても、
一般的にネットワークは、グラフ理論の考え方にもとづいて、点集合と枝集合からなるグラフの点と枝に一定の容量が付与されたものをいう。
というふうな、私には到底理解できない
定義がされていたり、
図書館ネットワークとは、利用者に対するサービスの向上や運営の効率化のために、図書館が、コンピュータや通信を基盤に、設置者(地方公共団体首長など)および管理者(中央館館長など)の異なる他の図書館や類縁機関などと連携、協力することである。
というふうに、なんとなくわかるような気がする
定義があったりと、概念の統一がなされていないような気がします。
(こんなこと、よくあるんだよな。同じ言葉を使っていても、考えていることが違うこと…)
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Wikipediaで
「ネットワーク」を調べてみると、様々な形態があることがわかります。
私は、一番最初の定義の
「節点(ノード)と経路(リンク又はエッジ)からなり、流れ( フロー)があるもの」というものが腑に落ちました。
「ノード」である施設や人どうしを、「リンク」であるインターネットで繋いでも、「フロー」である情報や人が流れなければ、ネットワークは構築されないというわけです。
昔の人は、ネットワークという概念を持ってはいなかったのでしょうが、人と人とを結ぶための3要素をご存知だったようで、
「血の通わない…」とか「仏造って魂入れず」とか、ノードもリンクもあるのにフローがないことを批判する言葉を使っています。
私などは、
インターネットがネットワークのすべてのような気がしていましたが、
(そうではないのだ。
インターネットは何も発してないんだよ、繋がっている「人」が情報を発しているんだよ)
…ということに気づかせてもらいました。
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話は急に変わります。
8月までには開催地ローテーションの案が出るはずだった「冬季国体」開催地問題ですが、
今日のjiji.comに次の記事がありました。
冬季国体開催地選定を一任=日体協
日本体育協会(日体協)は16日の国体委員会で、2013年以降の冬季国体開催地選定について、森喜朗会長、泉正文国体委員長ら幹部に一任することを決めた。泉委員長は「なるべく早く結論を出したい」と語った。
冬季国体は各自治体の財政難などで開催地の選定が難航。開催可能な都道府県をグループ分けした上での持ち回り制を検討してきたが、具体的なグループ編成はできていない。13年の第68回大会について泉委員長は「見通しは立っていない」と語り、目標としていた年内の選定を断念したことを明らかにした。
また、20年の第75回夏秋季国体の開催予定地を鹿児島県とすることを承認した。(2010/12/16-19:24)
ここで、
以前の私の記事を丸写しします。
◇「アウトカム」でしょうね、結局。
◆な、なにそれ?「アウトプット」と違うの?
◇アウトプットとは「出力」という意味でよく使われていますね。
アウトカムというのは「成果」という意味の言葉です。
hirafujiさん、「出力」と「成果」をごっちゃにしていませんか?
◆そ、そんなことはないよ…
◇スポーツイベントを開くことは…と聞けば
◆夢と感動を与えること…と立派に答える
◇不十分!
◆へへへ、そう来ると思って、とっておきの決め文句
「みんなが地域に誇りを持ち、共生の理念を大切にしながら、
心豊かで一人ひとりが希望を抱ける金色に光り輝くふるさとづくりを推進する」
どうだ!
◇不十分! 評価できないことは「成果」にはなりません。
大会を立派に運営するということは「アウトプット」ですよね。
大会を行えば、私たちの生活や文化が具体的にどう変わるか…これが「アウトカム」でしょう。
◆だから、夢いっぱいの金色のふるさとを作るんです!
◇そんな抽象的なことばっかりで、具体的に何がどうなるかという「アウトカム」を示せないから、
スポーツ以外の人に開催の意義がわかっていただけず、
『今後の財政面や施設面で開催困難』…と言われてしまうんです。
お隣の県だけのお話だとは思えません。しっかりしないと、近いうちに私たちにも…。
◆…。