昨夜、通りかかると、
今週のはじめまで「ゑびす講」モードで神社にのぼり旗を立てていたデパートが
サンタクロースの旗を軒下に並べて、クリスマスモードに模様替え中でした。
(ぎゃあ、変わり身の早い…ゑびす様からキリスト様か!)
今日は買い物を頼まれたので、帰りにそのデパートの地下食品売り場に立ち寄りました。
砂糖一キロを買って、エスカレーターに乗ろうとすると、乗り場前のカウンターには
な、な、なんと「おせち料理」の見本が並んでいます。
(う、次から次へと、よく仕鰍ッるなぁ。ああ、もうすぐ今年も終わるんだ…)
明日の盛岡の予想最低気温は1℃だそうです。
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今朝の岩手日報「潮流」というコラムに「馬も人も『根性より幸福』」という記事がありました。
その中に、週刊誌「競馬ブック」10月10日号に載っていた「競走馬の心技体」という座談会のことが触れてありました。
孫引きになりますが引用します。
記事によると、ひと昔前の日本の競馬界では、競走馬を走らせるために*****「根性焼きといってしっぽ先を焼く」ことが日常的に行われていた。
だが藤沢和雄調教師がヨーロッパで修行した際に、現地調教師の馬の気持ちを大事にするという考え方を持ち込んで以来
「馬をハッピーに走らせる」のが大切だ、と変わってきたのだという。(前後を省略しました)
手許にこんなデータがあったことを思い出しました。
今年1月17日に行われた第26回岩手県学校保健・学校医大会で盛岡市医師会の鈴木正弘先生が行った、
「疲労骨折」に関する調査発表のものです。
▼疲労骨折は、学校におけるスポーツ障害の代表的疾患である
▼平成18年1月から平成21年9月までの間、疲労骨折で受診した小・中・高校生は136例あった
▼136例の内訳は、
小学生4%、中学生25%、高校生71%で学年を見ると高校1年生が全体の42%となっている
▼発生月は、4〜6月に約半数が集中
▼受傷後のスポーツ活動は、62%が継続、制限をして継続している者が22%、中止は16%
同じデータを使った岩手県医師会のほかの文書には次の考察がついています。
中学3年生は、中総体終了後の7月頃から高校でのクラブ活動を開始する4月までの9ヶ月間、体育以外のスポーツを中断することが多い。*****その間に筋力や柔軟性の低下、コンディショニングの不足が起きているにもかかわらず高校入学時から部員全員が同じメニューで練習を行うことが多く、このことが高校1年生の4、5、6月に疲労骨折の発症が多いこと、また冬季に走れる環境が少ないのもこの時期の発症が多い要因と考えられる。
また、骨折発症後も我慢してスポーツを継続している生徒が多いことより、早期発見・早期治療に向けての指導が大切である。
疲労骨折について詳しくお知りになりたい方は、横浜市体育協会が運営している「ハマス・COM」サイトの中に読みやすく詳しい説明がありますのでお読みいただきたいのですが、その中にこんな表記がありました。
疲労骨折を発生させる一番の原因は、なんといってもトレーニングの誤りに他ありません。考えてみると、疲労骨折の選手のいるチームでは多発するけれど、他のチームでは誰も疲労骨折にならないとまで言われます。(前後を省略しました)
疲労骨折を起こしても我慢してスポーツを継続している高校1年生がたくさんいると捉えるのではなく、
高校1年生が疲労骨折を起こすような指導をし、さらに、骨折後も休ませない指導者がまだまだいる…
と捉えるのが正しいようです。
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「潮流」の結びはこうでした。
根性より幸福感。人間にもそのまま通用しそうな言葉だが、国枝調教師は、馬が幸福かどうかを知るために「見るところは表情ですね。特に顔、目です」と言う。思わず、自分の顔と目を鏡で見てしまった。(前を省略しました)**********
◇「一昔前の根性焼き」のような誤ったトレーニングをさせられている子どもたちの表情は
どんなものなんでしょうか…
◆「ハッピーなトレーニング」をしていないことは確実ですから、顔や目には幸せ感は出て
こないでしょうね。
◇高校1年生も心配ですが、
スポーツに親しんでいる人のどれぐらいの割合の人が、
「ハッピーなスポーツ」に気を配っている指導者にめぐり合うことができているのか…
と、心配になりました。
◆…が、がんばります。
◇ところで、鈴木先生とお会いしたいんですが。
◆なんで?
◇楽しい方なんでしょう?
◆なんで?
◇司会させたらすごいんでしょう?
◆なんで?
◇「モリモリ可笑しい司会」の鈴木先生…ってさっき。
◆「盛おかしい司会」じゃなくて「盛岡市医師会」!
◇あ、これはとんだ失礼を、鈴木先生ごめんなさぁい!