がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

餃子の王将

餃子の王将」の話をある雑誌で読みました。

あ、最近、立ち読みの余裕がないので、ちゃんと買いましたのでご心配なく。

皆さんも、好評発売中の「岩手スポーツマガジン スタンダード」は買って読みましょうね(笑)

餃子の話に戻ります。

 ▼餃子の王将は、京都の四条大宮に昭和42年創業した。

 ▼さっぱりお客さまが来ない。

  「このままではつぶれてしまう」と考えた創業者の加藤朝雄さんは、餃子の無料券を配り

  客集めをしようと考えた

 ▼だが、

  中年オヤジが配る無料券には誰も見向きもせず、受け取った人もそのままゴミ箱に捨てていた

 ▼ただ単に無料券を配るのでは集客に結びつかないことに気がついた

 ▼加藤さんは高校生の息子を見ていて「高校生はみんな腹をすかせている」ことは知っていた

 ▼そこで、無料券を息子が通っている高校に持っていって配ってみた

 ▼効果はてきめん。

  翌日から店は高校生で満員となり、

  無料の餃子に加えて大盛りラーメン、大盛りチャーハンがどんどん売れた。

 ▼その様子を見ながら、

  京都には大学・高校がたくさんあることに気づき、他の高校や大学にも無料券を大量に配った。

 ▼その結果、

  店にはお客さんが溢れ、二店目、三店目と出店し「餃子の王将」発展の礎が築かれた

 ▼もちろん、2号店、3号店は必ず学校の近くに出店したという

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◇あらららら、餃子が食べたくなったんですね!?

◆違うよ、無料券がほしいんじゃない。

 昨日、

 ある大会社の社長さんにお会いする機会に恵まれたんだ。そのことを思い出したんだ。

◇ま、まさか、王将の社長さんじゃあないですよね。

◆いやいや、そんな都合のいい話はない。

 岩手の社会人スポーツを支援してゆくには…というご意見を伺いにいったんだけれどもね、

 結局、

 雇用をどうするかというところに目が行ってしまうんだ、現状では、社長さんも私たちも。

◇ほう。それで?

◆社長さんはこう仰った。(と、私は聞きました)

  スポーツ選手を雇用する気持ちも予定ももっているが、

  スポーツ選手として活躍できるのはほんの数年で、

  その後の数十年は社員として力を発揮してもらわなければならない。

  採用にあたっては、どうしてもその観点を外すわけには行かない。

◇で、餃子の王将との関連は?

◆二つ気がついたんだ。

◇ほう、一つは?

◆スポーツ選手は、スポーツをしなかった人より本当に優れているのか…ということ。

◇なるほど、

 そもそも、美味しい餃子か、「他の印」より「スポーツ印」は優れているのか…ということですね。

 で、もう一つは?

◆企業はスポーツ選手を本当に求めているのか…ということ。

◇なるほど、

 無料券をもらったら食べに行くほどお腹がすいているのか、そもそも餃子を食べたいのか…

 ということですね。

 で、答えはどうですの?

◆どちらも「ノー」のような気がしてならないんだ。

 

 私たちは、「優れたスポーツ選手」を作ろうと努力し、ある程度の成果をあげている。

 でも、

 「国際レベルの優れたスポーツ選手だったし、その後も優れた社会人となる人材」

 あるいは「スポーツでの能力を仕事に転移させている、優れた社会人となる人材」

 の育成までをも視野に入れたスポーツ指導をしていないような気がする。

 そして、

 何より大変なのは、このことに企業の方々がうすうす気づいている…ということだ。

◇競技スポーツのその先…を見ていない指導者が多いということですね。

 「アウトプット」は金メダルで示せますが、

 (それが、私たちに、私の会社に、私たちの地域に、私たちの県に、私たちの国や世界に

  どう影響するの)

 という「アウトカム」を示していないのかな…とも思えますね。

◆よし、やるぞ。

 スポーツで素晴らしい人間を育成するシステムを作って、皆さんにアウトカムを示すぞう!

 さあ、がんばろうぜ!

 とりあえず、景気づけに、王将でビールと餃子だぁ!

◇(や、やっぱり、餃子が食べたいだけだったな!)