今朝、出勤する時に、開店だいぶ前のデパートに人が並んでいました。
それも、二つの列です。
堂島ロールなどの人気スイーツ販売イベントの時には列ができているのですが、(今日は何だろう)と列の先頭の張り紙を見ると、
一つは、盛岡市産業まつりの「お楽しみ袋」、もう一つは「盛岡文士劇前売り券」とありました。
どちらも行ったことはありませんが、朝早く人が並ぶイベントはきっと楽しいのだろうと思ってしまいます。
行列も人を集める力を持っているようです。
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「広報遠野」2010年10月号を読む機会がありました。
遠野市の綾織中学校で、モントリオール五輪金メダリストの田村悦智子さんを講師としてお迎えして8月に行われた「スポーツ選手活用体力向上事業バレーボール教室」の様子が「まちの話題」として載っているということで、その報告書とともに送付されてきたものです。
スポーツを取り上げていただいてありがたいことだ…と広報をパラパラと開いてみてそれどころではない内容があることに気がつきました。
今号の特集は「6年後へのキックオフ 国体成功のフォーメーションとは?」という8ページにわたるものです。
書き出しはこうです。
6年後の2016年秋、
71回目の国体が46年ぶりに本県で開かれる。
遠野市はサッカー会場に決定。
9月1日には国体準備委員会が設立され、
「2巡目の成功」に向け動き出した。
国体成功の鍵は? 開催地としてすべきことは?
サッカーのまち遠野のフォーメーションを考える。
内容は、�@アスリートの育成 �Aサメ[ターを養成 の2部構成となっており、
それぞれ、編集の方針が次のとおり示されています。
「地元国体の開催は、選手にとっての利点も多い。それゆえ、6年先を見据えた強化も必要。
市内の事例を参考に、強化・育成のャCントを探る。」
「大会期間中、多くの選手たちを市内に受け入れ、存分に大会に挑める環境づくりも大切な要素。
選手たちの受け入れを支える『サメ[ター』づくりを考える。」
動き出しているな…と感じるとともに、「フォーメーションを考える」という言葉に痺れました。
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最後に「取材を終えて」というコラムがありました。
<略>今後、全国から集う選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、競技施設整備の検討が進められる。遠野市が国体を開催するスタンスはフィールドの中だけが「国体」ではない。全国から訪れる千人規模の選手団は期間中、遠野に滞在する。食事をしたり、買い物をしたり、買い物をしたり、あらゆる場所で市民と交流する。
つまり、市内全体がスタジアムなのである。市民全員が大会スタッフなのである。
豊かな自然と緑あふれる大地、訪れる人たちを温かくもてなす遠野の気質は、言い換えれば開催地ならではの「品格」でもある。<略>
「市内全体がスタジアム」であり「市民全員が大会スタッフ」であるという「フォーメーション」を構築して、
まちの「品格」を高めよう
というもののようです。
この考え方にも痺れてしまいます。「しつらえ」がうまく行くように応援してゆかなければいけませんね。
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◇前に、紫波町の広報誌「紫波ネット」8月号に「特集『Close Up Shiwaいきいきふるさと紫波』いわて国体まであと6年」というものがあったと、このブログで記事にしていましたよね。
◆うん。
素晴らしいと思ったけれども、遠野市はもっとすごい「しつらえ」を具体的に提案している。
◇まちの「品格」を高めよう…ですね。
◆そう。おそるべし、遠野!だよね。
会場となる「まち」が次々と新しい発想の「しつらえ」を考え出してほしいな…と思うね。
◇そのとおりですね。
でもね…ふふふふふ。hirafujiさんも考えなくちゃいけませんよ。
◆な、何を?
◇新しいしつらえで、自身の品格を高めることを!
◆ぎゃふん!
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「広報遠野 2010年10月号」は、ここにあります。
ぜひ、ご一読を。