がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

せんべいのアイデア

昨日・8月22日の全国中学校体育大会での岩手県勢の成績には、驚くべきものがありました。

表彰台に立ったのは、

陸上競技では、

女子200mで、見前中学校の土橋 智花選手が日本中学校新記録で優勝

 男子走高跳で、石鳥谷中学校の石川 周平選手が3位

水泳では、

 男子200m背泳で、紫波第一中学校の陣ケ岡 胤選手が、全中史上、県選手初となる優勝

の3人でした。本当に素晴らしい成績です。

今日も

陸上競技

3位に、

男子110mH・上田中学校の坂本 景選手、さらに、女子走高跳・遠野中学校の澤村 光選手、

8位には、

男子400m・下小路中学校の岩田 啓孝選手、さらに、女子100m・北陵中学校の小山 琴海選手

が入賞していますし、

水泳では、

紫波第一中学校の陣ケ岡 胤選手が男子100m背泳で3位に入賞し二日連続の表彰台です。

今年、こんなに上位入賞があるのは、どなたかが、何かをしてきた結果です。

決して、子どもたちの能力だけで全国優勝や上位入賞ができるものではありません。

長い間の計画と実行、つまり「しつらえ」が欠かせないはずです。

どなたが、どういう「しつらえ」をした結果が、

昨日・今日、そして、今年えをもたらしたのかを知りたいものですし、皆さんにも、お知らせしたいものだなぁ…と心から思っています。

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先週の金曜日、

通勤途中に、大通1丁目の「御田屋清水」下の交差点で、フリーペーパーを配っている女性がいました。

いつもは、面唐ュさいので受け取らないのですが、その日はフリーペーパーのほかに、おまけの定番・ティッシュペーパーではない「何か」を一緒に配っていることに気を惹かれました。

 見れば「南部せんべい」のようです。

 食べ物にも弱い私が受け取らないはずがなく、

 まんまと「Choki Plus」の作戦にはまってしまいました。

 せんべいの表には

 「Choki Plus Mobile 会員募集中!」という2色使いの文字と

 バーコードが印刷されています。

 袋の裏には

 (有)盛岡せんべい店が作った獅フシールが貼ってありました。

 よく見ると、このせんべい、

 表には「菊水」の模様、裏には「盛岡名物」の刻印があり、

 南部せんべい標準の様式に則っていますが、「ごま」も「まめ」も入っていません。

 (やられた! こうすればいいのか!)

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盛岡市を中心に発行されている生活情報誌「マ・シェリ」のサイトにこんな記事がありました。

(マ・シェリ498号=2004-06-10…検索サイト・googleキャッシュから孫引き)

プロジェクトM グッズへの軌跡 その4 オリジナル南部煎餅

毎日毎日、焼いて焼いて…

 八戸で作ってもらったマ・シェリオリジナル南部煎餅の型を装着して、いよいよ「焼き」に突入。プロジェクトに協力してくれたのは、昭和28年創業の「盛岡せんべい店」です。

 「南部煎餅の模様は、昔から表が『菊水』、裏は『三階松』が定番。陸奥の国を訪れ南部煎餅を召し上がった天皇から、その模様を使うお許しをいただいたという説があるんです」と、佐々木俊幸社長。

 今でこそお店や商品の名前も刻まれるようになりましたが、これまで模様などに気をとめることなく、ただバリバリ食べていたスタッフはちょっとびっくり。南部煎餅は奥が深いのでした。

 盛岡せんべい店では、昭和45年の岩手国体の時と、東北新幹線大宮開業時に新幹線の姿を刻んだ記念煎餅を作ったそうですが、オリジナル煎餅の製作は久しぶりなのだとか。今回のマ・シェリ煎餅、もしかすると貴重な一枚になるのかも…。

 さてマ・シェリオリジナルの煎餅型は、1丁のみ。1丁で一度に焼けるのは2枚。盛岡せんべい店の製造ラインにこの1丁を「紛れ込ませて」焼いてもらうため、マ・シェリ煎餅は一日80枚が限度。おまけに取材した時点では、目標枚数にはるか及ばないことが判明。これで、500号記念プレゼントに間に合うのか?

 毎日少しずつ、でも精一杯の枚数を焼いて、焼いて…。さらに湿気らないよう特別な工夫をしていただいている間、マ・シェリスタッフは、煎餅の袋に貼るラベルシール制作に取り組んでいました。

 ラベルができたら煎餅一袋ごとに貼り、これでやっと完成。何とか500号までにはオリジナルの「ゴマ」と「ピーナッツ」のおいしい南部煎餅ができ上がっている…ハズです。ゴール直前のストーリーは次号で…。

■盛岡せんべい店

 本店 盛岡市本町通2‐16‐2 019(622)6593

特注の型にタネを入れて、盛岡せんべい店の工場からいよいよマ・シェリ煎餅が生まれます

ごま煎餅の裏にくっきり浮かぶ、マ・シェリロゴマーク。見えますか?

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マ・シェリの記事にあるように、1970年の岩手国体の開催を誘致する際に「お土産」として、「岩手国体オリジナルせんべい」が使われたことを、私は、知っています。

その「特注煎餅型」も実際に見たことがあります。

表は「菊水」、裏には「岩手国体」の文字…でした。

当時を知る人から、たった一つの「型」を通常のせんべい焼きの過程に入れてもらうので、数をそろえるのが大変だったというお話を伺ったことがあります。

(オリジナル南部せんべいは、こういう用途には不向きなお菓子なんだな…)

という認識をずっと持っていました。

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◇なんで、「やられた!」なんですか?

◆印刷、だよ印刷!

◇はぁっ!?

◆オリジナル型を作らずに、せんべいに直接印刷をするほうが数をそろえられるんじゃないの?

◇どういう意味ですの?

◆印刷手法であれば、通常のラインで、バンバン、せんべいを焼くことができるよね。

◇そうですね。せんべいそのものは市販のもので良いわけですからね。

◆そう。

 焼きあがったせんべいにスタンプか何かで印刷すればいいわけだから。

 ただし、生地は「ごま」「まめ」抜きである必要があるけれども、

 量産にも大きな問題はないだろうね。

◇でも、何で、「ごま」も「まめ」も入らないんでしょう?

◆印刷がうまく出ないだろうからね、「ごま」や「まめ」を混ぜると。

◇なぁ〜るほどぅ。

 固定観念から少し離れて工夫してみると、新しい製品が出てくるわけですよね。

 「やられた」の意味がわかりました。

 ところで、食べてみていいですか、このおせんべい?

◆そうぞ。

◇(ボリボリ)…わ、悪くはありません。

 これなら、派出所のお巡りさんは食べるでしょうね。

◆えっ!? お巡りさん?

◇さっき、亀有公園前派出所の「両さん」にも大きな問題がない…って。

◆量産!