今日の午後は、学校歯科医の先生方の研修会にお邪魔していました。
私がスポーツ健康課に転勤になったというと、
皆さん、反射的に「インターハイも国体も来るねぇ〜。がんばってね!」と仰います。
ところがどっこい、わが課の担当範囲は、
学校に通っている子どもたちの保健安全、体育・スポーツから、
社会人(愛好者から競技者まですべて)のスポーツまでも含んでいます。
つまり、トップアスリートだけではなく、すべての皆さんを対象としている訳です。
ですから、歯科保健の研修会にもお邪魔するのです。
3時間半ほどの研修をずっと聞いていましたが、恥ずかしながら、知らないことばかり。
砂漠に雨の降るごとく、研修会の内容が、私の頭の中にしみこんで行きました。
大変勉強になりました。
研修のほとんどは平成18年に改正された教育基本法やら、平成20年に改正された学校保健安全法などに基づく「教育分野」の内容です。
もしかすると、学校歯科医の先生たちは、私たちよりも教育分野のことを勉強なさっているんじゃないか…と思えるほどでした。
さて、
学校の歯科検診の目的はいったいなんでしょうか。今日の午前中の私はきっとこういいます。
「虫歯を早く見つけて、早いうちに治療するため!」
研修会のテキストは社団法人日本学校歯科医会が発行した「学校歯科医研修テキスト 第二版」でしたが、
その中に次の記述がありました。
学校における歯・口の健康診断は、学校保健安全法の規定(第13条)に基づいて行われるものである。子どもが健康診断の体験を通して、自分の歯や口腔の健康状態を具体的に知り、健康の保持増進に対する意欲を一層高めることをねらいとしている。さらに、
その(注:CO・GO表記を用いた健康診断の)事後措置としてヘルスプロモーションの概念にそって子どもが自ら気づき、う蝕(注:簡単に言えば虫歯)への進行を促進するような生活習慣を見直す契機となる保健教育を行うことである。ともあります。
つまり、
現在の健康診断は「早期発見・早期治療」だけが目的ではなく、「保健教育」にも大きな比重が置かれているのです。
ですから、今、私が(歯科検診の目的は?)と聞かれれば、こう答えます。
「虫歯の治療のきっかけだけではなく、
子どもたちに、健康な生活を送りつづけるための望ましい生活習慣を考えさせ、
実践させるための保健教育の教材」
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◇勉強になりますね。
◆結局、スポーツイベント開催の考え方も同じだと思うんだ。
◇ああ、あれですね。
スポーツイベントを開催することによって、どんな遺産が開催地に残るか…ということですよね。
◆そう。施設などのハードではなく、ソフトウエア、仕組みとしての遺産がね。
◇たとえば、
国民体育大会の開催を契機に、
岩手県の人たち全員が「スポーツのある望ましい生活習慣」を身につけること
などですよね。
◆優勝すればそれでいい。終われば施設が残っただけ!という考え方は
30年前の考え方だろうね。
◇そうですね。でも、学校保健の分野ではその考え方はとっくに確立されているんですよね。
◆そのとおり、知らずにいて、お恥ずかしい…。
◇それはそうと、3連勝なさいましたか?
◆な、何の話?
◇開幕レースですよ、ほら。
2008年4月5日、2009年4月4日と2連勝してるでしょ!忘れましたか?
◆あ、忘れてた!岩手競馬が今日開幕したんだった。開幕レース3連勝がかかっていたのに…。
◇いいんですよ、いいんです。(ニヤリ)
今年は転勤したばっかりだから、
馬脚をあらわさないように、馬からは距離を置いたほうがいいかも知れませんね!
◆ギャフン!