あと二日あればなあ…と思いながら、帰ってきました。
今晩、頑張ればなんとかなったかもしれませんが、そんな余力は残っていませんでした。
皆さん、ごめんなさい。
帰るときに荷物を降ろしに玄関に行くと、私の靴箱にはもう「明日からの人」の名前が貼ってあります。少し凹んでしまいました。
最後にコートを取りにロッカーに行くと、ここも「明日からの人」の名前になっています。
ギリギリまで粘って遅くなったので、係りの人が貼って帰ったのでしょう。仕方がないことはわかっていますが、でも、かなり凹んでしまいました。
紫波総合高校は今日で「さよなら」です。
私だって「みんなだいすき」と書き残したい気持ちです。
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25日は離任式でしたので、こんな話を準備していました。
さて、「みちプロ」ファンの私は*****13日に矢巾の体育館に「みちのくプロレス 東北ジュニアヘビー級タイトルマッチ」を観に行きました。
ご存知の方はご存知のように、
「みちプロ」には、悪役軍団の「九龍(クーロン)」があります。
その九龍には、場外乱闘が大好きな佐藤秀、佐藤恵の双子の兄弟がいます。
果たして、
その日も場外乱闘になり、お客さまは巻き込まれないように逃げ回ります。
私もその時は、自分の身の安全のために逃げまくっておりました。
乱闘が私のそばを離れ、自分が無傷だと確認できた瞬間、
(あ、逆サイド!大変だ、巻き込まれたら大怪我をする!)
と、とても心配になりました。
私がいた反対側に「電動車いす」に座ったお客さまがいたことを思い出したのです。
上手に逃げることができませんし、転んだら大変です。
でも、安心しました。
見れば、
紫波総合高校の生徒たち3〜4人が、電動車いすに座っている同じ学校の生徒を囲んで守っていたからです。
授業中にうるさいとか、休み時間にはさらにうるさいとか、よく叱られている彼らでしたが、
本当は、
友達を守る心をちゃんと持っていて、それを実行できる人たちだったのです。
感心しましたし、感動しました。
こんなすばらしい力を備えている皆さんの、これからの活躍をお祈りしています。
ところが、式がザワザワしていて、授業でお世話になった先生方の離任にあたってのお話を聞く環境では無いような気がしました。
離任式なのに、つい、お説教をしてしまいました。(それがお世話になった人たちを送る態度か!)と。
言えばわかるのです。
その後は静かにお話を聞き、きちんと拍手をして、ご退職される先生や転任される先生を立派に送り出してくれました。
離任者の中でただ一人、いい話をすることができなかった私です…。
夜は職員の送別会です。その時に、ある先生に言われました。
「離任の挨拶に説教だけしかしなかった人をはじめて見た」
いい歳をしているくせに…と、恥ずかしい限りです。
明日からは生徒のいない職場に行かなければなりません。さびしくても、がんばります。
紫波総合高校の皆さん、ありがとうございました。