がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

成熟した観客

今日は、16歳の女性のお葬式に参列しました。今までで、一番、悲しいお葬式でした。

同級生も上級生も中学の同級生も…たくさんの高校生が来ています。

学年の先生方は早くから集まって受付のお仕事をなさっています。ありがたいことです。

ご冥福をお祈りいたします。

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帰ってくる途中に、一関〜盛岡間駅伝競走の残りキロ数を示す看板があり、今日がその日だということを思い出しました。

最近は、毎年、見にいっていますので、さっそくコース付近に用事を作って観戦に出かけることにしました。

一昨年、去年と、ここ2年はゴールで見ていましたので

(今年もゴールがいいかなぁ、にぎやかだし、放送は聞こえるし、知り合いにも会えるし…)

と考えましたが、

急に

11月6日の毎日新聞スポーツ欄のコラム

「金曜カフェ」が思い出されました。

ラグビーU20日本代表監督の薫田真広さんの

「熱い思い スタンドからエールを」というものです。

内容をつまむと

 ▼10月31日に国立競技場で行われた、

  ニュージーランド代表とオーストラリア代表の

  ラグビー試合を見た

 ▼プレーは少しもの足りなさを感じた

 ▼しかし、その試合内容よりも観客の応援の方が気になった

 ▼4万5千人が入ったスタンドには、残念ながら

  「息を呑むような静寂とわき上がる歓声が繰り返される魅力」

  は見られなかった

 ▼オリンピック種目にラグビーが採用されるが

  「日本代表強化には観客ら『見る側』の成熟も欠かせない」

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南大通の、ゴールまであと1.5kmぐらいのところで応援することに決めました。

予想どおりに、何のレース情報もなく、観客もまばらです。

【私たちの前を一番初めに駆け抜けていった「一関市」の選手】

私のそばには、お二人のおじいさんがいました。

お二人とも、選手が来ると拍手をします。そして、「がんばれ!」とひとことだけ声をかけます。

通り過ぎると、次の選手がやってくるのを首を長くして待ちます。

次の選手が来ると、また、拍手をして「がんばれ!」と声をかけます。

(そうだよな、ゴール観戦は「応援」ではなく「順位確認」にしかならないんだよな…

                 かける言葉も「がんばれ」じゃなくて「おつかれさま」だもんなぁ)

と、「成熟した観客」のあり方に気がついた、勤労感謝の日でした。

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◇自分の胸に手を当ててみてください。

◆な、なに?

◇なにか感じるところはありませんか?

◆痩せてしまって、大胸筋がさっぱり減ってしまった…ことかな?

◇ばか!

 他の皆さんに、なにか仕事をして頂いている時に、hirafujiさんどうしてます?

◆お願いしたから、出来上がりを待っているに決まっているでしょう。

◇それで?

◆出来上がったら、「ありがとう、よくやってくれた、感謝する」と…あ、これ「勤労感謝」?

◇それが「勤労感謝」ですか?

◆そうだろう。僕、立派だろう。

◇う〜ん。

 私は違うと思います。

 それ、駅伝でいえば、「ゴール観戦」じゃありません?

 他の方が、一番、苦しんでいる時に「拍手」や「かけ声」をかけてあげていますか?

 それが、真の「勤労感謝」じゃないでしょうか…

◆(グ、グサリ)………。

◇がんばって!

◆あ、ありがとう。