物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)
人の悪口を言えば、後味の悪い思いをするということ。という心境で仕事を始めた今日でした。また、よけいなことを言うと、そのために災いを招くということ。芭蕉の句。
「人の短をいふ事なかれ己が長をとく事なかれ」という座右の銘に添えられている。
(ふぅ、今日も一日…)
と思って過ごしておりましたが、夕方に、ある方から次のメールが届いてニコリとして一日の仕事を終える事ができました。
『本日は窓口に奥様?娘様?ご来店いただき精算していただいたようです。
私は不在でしたが、ありがとうございました。』
今朝、支払を済ませてきてほしいと、支払先のとなりのビルに勤めている『妻』にお願いしたのですが、その入金確認のメールでした。
「奥様?娘様?」と言う表現は私にはできませんが、
「人の短をいふ事なかれ己が長をとく事なかれ」の逆の表現は、こんなにも人に「快」を与えるものなんだなぁ…と、感心してしまいました。
「いない人を褒める、いる人を叱る」これだろうな…と思った「競馬の日」でした。
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今日から、高校卒業見込者の就職試験が始まりました。
午後には、近くの会社の採用試験を受けてきた3年生が、担任の先生への報告のために帰ってきます。
会話が私の耳にも入ります。
担:どうだった?
生:緊張しました!
担:どんなことを聞かれた?
生:かくかくしかじか…
担:ほう。で、最後の質問は何だった?
生:会社に対して質問はないか…と。特にない…と答えて終わりました。
(ああっ!)
私も何人かの生徒に面接練習をしましたが「会社に対しての質問を考えておくように」とは言いませんでした。
迂闊でした。
質問が無いということは
「会社に関心がない」か「会社のことを調べていない」ことの証拠ととられるのではないか…
と思ったのです。
冷や汗が出ます。
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◇なるほどね。そうかも知れませんね。子どもたちのために、今度は、きちんと指導してくださいね。
◆は、はい。
◇ところでhirafujiさん、私に質問はありませんこと?
◆特にない。
◇…(ふん!)