がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

ストレス耐性

金ヶ崎町の関東自動車工業を見学させていただいたことは、以前、記事にしています。

工場内ではカメラ撮影禁止でしたので、パワーャCントで映し出された資料をお見せできないのですが、

どういう高校生を採用したいか…という説明のなかの「求める資質」の一つに、

『ストレス耐性』という項目があったことを記憶しています。

(そうだよな、ストレスに耐えうる力が、一番、大切かもしれないな。

 でも、高校の教育活動の中では、なかなか「メンタルトレーニング」までは手が回らないな…)

と、身体的なトレーニングは体育の授業などでもできないことはないのに、メンタルトレーニングは該当する教科・科目もないので、どうすればよいのか悩んでおりました。

**********

【4番手のタイム】

今日の岩手日報スポーツ欄には、近畿まほろば総体の陸上競技の記事がありました。

「北上翔南、意地の準決勝 高校総体・女子1600リレー」という見出しです。

角田記者の署名記事があり、その見出しは「主力欠くもチーム一丸」とあります。

中味をつまむと

 ▼女子1600mリレーの北上翔南高校は、第3走者に予定していた斉藤さつき選手を、

  直前の怪我で欠いての出場

 ▼斉藤をメンバーとして樹立した東北高校選手権でのタイムは、全国で4位に位置していた

 ▼第3走者には、急遽、2年生の大橋智実をメンバーに入れて出場した

 ▼予選7組で2位に入り、準決勝へ進出することになった

感心したのは選手のコメントです。

 4走:木村萌(3年)

   「大会は何が起こるか分からない」

   「メンバーが欠けてもできる。魂の走りを見せたい」

 3走:大橋智実(2年、急遽メンバーに入った選手)

   「いつでも走れるように準備していた。さつきさんの分も走りたい」

 怪我で欠場した斉藤さつき(3年)

   「優勝も狙っていた。競技はこれからも続けてゆくつもり。インターハイが終わりじゃない」

さらに、記事にはこうもありました。

  『主力不在の戦い。しかしトラックに立った4人の顔に不安はなかった』

どうでしょう、この「メンタル・タフネス」。

この私でも絶対に動揺する場面ですが、女子高校生がその素振りも見せていません。

きちんとメンタルトレーニングを行っている成果だと思います。

しかし、力およばす、今日の準決勝で敗退しています。残念ですが、負けは負けです。

【5人の選手】

昨日の新体操演技会でのお話です。

進行・解説をしている青森山田高校の荒川先生が、盛岡市立高校のインターハイ出場チームに向かってこういいました。

「あれ、5人? 一人足りないよ!」

男子新体操の団体演技は6人で行います。

でも、人数を2人まで欠いて演技してもよいことになっています。

ただし、5人で演技した場合は、得点がはじめから1.5点減点されますし、4人で演技した場合は3点の減点があります。

盛岡市立高校の野呂監督が場内に説明したところによると、メンバーが一人怪我をしていて、今日は使うわけには行かないということです。

素人ながら考えると、

6人で演技することを前提にしている「構成」を5人で演技するように変えることは、そう簡単ではないでしょう。

でも、

私の目には大きな違和感のある演技ではありませんでした。

*****

どちらのチームも「日本一」を目指して練習し、実際に「日本一」を果たしているチーム・指導者です。

身体能力・技術では日本のトップレベルにあることは確実ですが、

メンタル面でも

「もしかしたら」や「失敗」を常に考えて練習している、練習させているチームだろうと思います。

きっと「ストレス耐性」も日本のトップレベルにある高校生だと考えられます。

スポーツを通じて、現代社会が求めている高校生を育てていますね。

**********

◇つまり、

 高校生はスポーツ活動から「大人」になるためのいろいろなことを学ぶ…ということでしょうか?

◆そのとおり。

 この前、

 国立スポーツ科学センター長・ナショナルトレーニングセンター施設長の笠原一也さんが

 いわてスーパーキッズに講演なさった時に引用された

 「イギリスのメジャー首相が1995年に公表したスポーツ振興のための政策」は、

 ズバリ、このことだったんだなぁと気がつきました。

 『競技スポーツからは一生涯続く貴重な経験が得られる』

  ≠ヌのスポーツも勝者と敗者の双方を生み出す

  <Xメ[ツ選手はこの両者のいずれかになることを学ばなければならない

  <Xメ[ツは、両者がルールに従ってプレーし、進んで結果を受け入れることにより人間の幅を

   広げ、成長し、他人と一緒に生活し、チームの一員として貢献する方法を学ぶ。

   このことが社会性を高める最高の手段の一つである。

◇いずれ、運動部の子は良いですね。

 目上の人と話すときには敬語で!

 …なんていまどき運動部でしか教えていないんじゃないでしょうか?

◆そうかもしれないよね。

 ところで、君、私が立っているのに座ったままで話をしていちゃいけないんだよ。

 立って言いなさい。立って!

◇…た、たって?

◆そう。立って言うべきだよ、この状況では。

◇わ、わかりました。じゃあ言います。

 「

◆!?

◇急に「『た』って言え」…って言われても