金ヶ崎町の関東自動車工業を見学させていただいたことは、以前、記事にしています。
工場内ではカメラ撮影禁止でしたので、パワーャCントで映し出された資料をお見せできないのですが、
どういう高校生を採用したいか…という説明のなかの「求める資質」の一つに、
『ストレス耐性』という項目があったことを記憶しています。
(そうだよな、ストレスに耐えうる力が、一番、大切かもしれないな。
でも、高校の教育活動の中では、なかなか「メンタルトレーニング」までは手が回らないな…)
と、身体的なトレーニングは体育の授業などでもできないことはないのに、メンタルトレーニングは該当する教科・科目もないので、どうすればよいのか悩んでおりました。
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【4番手のタイム】
今日の岩手日報スポーツ欄には、近畿まほろば総体の陸上競技の記事がありました。
「北上翔南、意地の準決勝 高校総体・女子1600リレー」という見出しです。
角田記者の署名記事があり、その見出しは「主力欠くもチーム一丸」とあります。
中味をつまむと
▼女子1600mリレーの北上翔南高校は、第3走者に予定していた斉藤さつき選手を、
直前の怪我で欠いての出場
▼斉藤をメンバーとして樹立した東北高校選手権でのタイムは、全国で4位に位置していた
▼第3走者には、急遽、2年生の大橋智実をメンバーに入れて出場した
▼予選7組で2位に入り、準決勝へ進出することになった
感心したのは選手のコメントです。
4走:木村萌(3年)
「大会は何が起こるか分からない」
「メンバーが欠けてもできる。魂の走りを見せたい」
3走:大橋智実(2年、急遽メンバーに入った選手)
「いつでも走れるように準備していた。さつきさんの分も走りたい」
怪我で欠場した斉藤さつき(3年)
「優勝も狙っていた。競技はこれからも続けてゆくつもり。インターハイが終わりじゃない」
さらに、記事にはこうもありました。
『主力不在の戦い。しかしトラックに立った4人の顔に不安はなかった』
どうでしょう、この「メンタル・タフネス」。
この私でも絶対に動揺する場面ですが、女子高校生がその素振りも見せていません。
きちんとメンタルトレーニングを行っている成果だと思います。
しかし、力およばす、今日の準決勝で敗退しています。残念ですが、負けは負けです。
【5人の選手】
昨日の新体操演技会でのお話です。
進行・解説をしている青森山田高校の荒川先生が、盛岡市立高校のインターハイ出場チームに向かってこういいました。
「あれ、5人? 一人足りないよ!」
男子新体操の団体演技は6人で行います。
でも、人数を2人まで欠いて演技してもよいことになっています。
ただし、5人で演技した場合は、得点がはじめから1.5点減点されますし、4人で演技した場合は3点の減点があります。
盛岡市立高校の野呂監督が場内に説明したところによると、メンバーが一人怪我をしていて、今日は使うわけには行かないということです。
素人ながら考えると、
6人で演技することを前提にしている「構成」を5人で演技するように変えることは、そう簡単ではないでしょう。
でも、
私の目には大きな違和感のある演技ではありませんでした。
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どちらのチームも「日本一」を目指して練習し、実際に「日本一」を果たしているチーム・指導者です。
身体能力・技術では日本のトップレベルにあることは確実ですが、
メンタル面でも
「もしかしたら」や「失敗」を常に考えて練習している、練習させているチームだろうと思います。
きっと「ストレス耐性」も日本のトップレベルにある高校生だと考えられます。
スポーツを通じて、現代社会が求めている高校生を育てていますね。
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◇つまり、
高校生はスポーツ活動から「大人」になるためのいろいろなことを学ぶ…ということでしょうか?
◆そのとおり。
この前、
国立スポーツ科学センター長・ナショナルトレーニングセンター施設長の笠原一也さんが
いわてスーパーキッズに講演なさった時に引用された
「イギリスのメジャー首相が1995年に公表したスポーツ振興のための政策」は、
ズバリ、このことだったんだなぁと気がつきました。
『競技スポーツからは一生涯続く貴重な経験が得られる』
≠ヌのスポーツも勝者と敗者の双方を生み出す
<Xメ[ツ選手はこの両者のいずれかになることを学ばなければならない
<Xメ[ツは、両者がルールに従ってプレーし、進んで結果を受け入れることにより人間の幅を
広げ、成長し、他人と一緒に生活し、チームの一員として貢献する方法を学ぶ。
このことが社会性を高める最高の手段の一つである。
◇いずれ、運動部の子は良いですね。
目上の人と話すときには敬語で!
…なんていまどき運動部でしか教えていないんじゃないでしょうか?
◆そうかもしれないよね。
ところで、君、私が立っているのに座ったままで話をしていちゃいけないんだよ。
立って言いなさい。立って!
◇…た、たって?
◆そう。立って言うべきだよ、この状況では。
◇わ、わかりました。じゃあ言います。
「た」
◆!?
◇急に「『た』って言え」…って言われても