今日は、日食があった日です。
11時ごろ、生徒昇降口前で生徒たちが曇り空を見上げていました。
理科の教員が一緒にいましたので、理科の時間でしょう。
(出てみようかな…)とも思いましたが、あいにくの曇り空です。
思いとどまりました。
自分の机に戻ると、携帯電話が震えだしました。
メールが来たのです。
題名は「部分日食」。
東京の事務所で働いている娘からでした。
左の写真が添付されて来ました。
聞けば、学校からも、一瞬、見えたのだそうです。
やっぱり、出ればよかった。
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先々週まで教育実習生が来ていました。
実習生が使っていた机の上に、手づくりの「めがね」がありました。
(あ、日食メガネ!)
かけてみると、周りが、さっぱり見えません。
日食を見るめがねではありませんでした。
福祉の授業で使った、キャップハンデ体験用のメガネだそうです。
かけると視力が落ち、視界が狭くなります。
視覚的不自由さを疑似体験するための道具とのことでした。
当然、生徒の手づくりです。
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でも、なんでレンズが「黄色」なんだろう…と不思議に思って調べてみました。
パナソニックのサイトには、「白内障疑似体験ゴーグル」に関して書いてある、参考になる記事がありました。
▼電化製品をつくる上では、ボタンの色やサイズ、配置などに気を配る必要がある。
▼白内障の人にも使いやすいようにと、白内障の見え方を疑似体験するためのゴーグルを作った。
▼白内障の人は水晶体が黄色に変色しているという研究発表があったため、ものが黄色がかって見えるものだと思われていた。
▼そこで、レンズをオレンジ色にしたゴーグルをつくった。
▼ところがある時、白内障の方から「こんな見え方ではない」「違う」という言葉が出た。
▼水晶体が黄味がかっているからといって、見え方も黄色くなるわけではなかった。
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◇なるほどね。
黄色くなった水晶体は、白内障の方を外から見た様子ですね。
そこで、
きっと黄色味がかって見えるのだろうと早合点したわけですね。私でもそう思っちゃうでしょうね、きっと。
◆でも、黄色くなった水晶体で周り見ている人から聞くと、そうではなかったことがわかった…
「勝手読み」は恐ろしいものですね。
あちらこちらに似た話がありそうな気がします。気をつけましょうね。
◇はい、気をつけましょうね。
ところで、本屋さんに叱られそうな部分がありましたね。訂正した方がいいですよ、今のうちに。
◆な、なに?
◇だって、立ち読みのほうが良いんでしょう。
◆た、立ち読み?
◇「買って読み」は恐ろしい…って、さっき。