今日は東北高校対抗自転車競技選手権大会の最終日、ロードレースが行われました。
私の係は「22番立哨員」で、ゴール地点の奥の場所です。
この先が通行止めになることをお知らせする「規制予告」が任務です。
当然、選手は通りません。
車も、およそ3時間で20台もとおったでしょうか、しかも、携帯は「圏外」表示…
結構、ゆっくりとできるャWションです。
スタートして(スタート時刻が過ぎて)しばらく降っていた雨も上がりましたので、(散歩、散歩!)と道路を行ったりきたりしていました。
人工の音は何も聞こえません。聞こえるのは、鳥の声、かえるの鳴き声、鳥のはばたきの音…
道ばたを見ると、小さな虫たち、小さな花、低く飛んでいる蝶、雨粒を引っ鰍ッたくもの巣…
(ああ、いいなぁ…)
と、花の写真を撮っていましたが、
蜜を吸っているのでしょうか、
「赤つめ草」の中に昆虫がいるのに気が付きました。
なんという名前の虫かもわかりませんが
シャッターチャンス!です。
何枚か撮っていると、今度は、蜂の仲間でしょうか、
小さな虫が飛んできて、これまた蜜を吸い始めました。
花だけの写真にもいいものがあったのですが、
今日撮った中には
「花と昆虫」以上の写真はありませんでした。
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今日の紫波総合高校勢は
☆女子個人ロードレース 3位 藤根美咲(2年)
☆女子個人ロードレース 5位 関口 涼(1年)
おめでとうございます!
(残念ながら、インターハイ出場権獲得者はありませんでした。)
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◇何を仰りたいんです?
◆花があればいいというものじゃあない、集う昆虫がいてはじめてその命が維持されるのである
◇何を偉そうに!
ますますわからなくなりました。
◆施設があればいいというものではない、使う人がいてはじめて…
◇はいはい。
◆逆に、人がいればよいというものでもなく、活動する「場」がなければ…
◇またはじまった、何でもスポーツに持ってゆこうとする強引な手口!
◆…(じゃあ、強引ついでに)
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(ああ、「花」だけでは花は生きられないんだ。そして、「昆虫」だけでも昆虫は生きられないんだ。)
と思った瞬間、昨日、撮っておいた写真を思い出しました。
自転車トラック競技の自転車は足をベルトでペダルに固定しますので、足を地面に着けることができません。
つまり、止まって自分で立っていることができません。
レースのスタート時には「ホルダー」という選手を支える人がいます。
レースによって役員だったり、チームスタッフだったりします。
写真は、昨日の男子スプリント5位〜8位決定戦の
スタート前です。
選手は紫波総合高校のキャプテンで3年生。
ホルダーは監督の先生です。
状況を説明します。
スプリントのインターハイ出場枠は「東北6」です。
スプリントはタイムレースの予選を経て、
8人の「決勝トーナメント」に進出した選手たちが、
「3本勝負」の対戦を勝ち抜いて順位を競います。
1回戦に勝ってベスト4に入れば、インターハイ出場権を獲得できます。
この選手、1回戦の1対1で迎えた3本目に先にゴールしましたが、なにやら「コーナーでの進路妨害」で審議のうえ「負け」になりました。
その結果、4人が一本勝負で順位を決める「5〜8位」に回って来ました。
もう、後はありません。このレースで2番に入らないとインターハイはありません。
1回戦は同級生の選手がホルダーをしていました。
負けられないこのレースでは監督の先生がホルダーに出てきました。
スタート前に監督が何かを言っています。選手は振りかえって話を聞いています。
何の話をしているか想像もできませんが、このレースを2位でゴールしインターハイの出場権を得たことは事実です。
「花と昆虫」をみて、なぜか、この姿が思い出されたのです。