がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

39年前の挑戦�D

ゴールデンウイークも終了しました。明日から、通常モードに戻ります。

特にどこへ行ったということもなく、特に何をしたということもなく…の連休でしたが、

数えれば「来た人」が3グループ・7人もいて、その応接が中心となったためだろうと思っています。

でも、どうやら、その人たちにとっては、

盛岡や岩手や花巻温泉盛岡冷麺や私が「引力」になっているのではなく、「母親」が「引力」となっての帰省だったようです。

おそるべし!タラチネ

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『挑戦!いわて国体 〜140万の可能性〜』

  私が勝手に決めた、2016年に岩手県で行われる第71回国民体育大会のスローガンです。

とは言うものの、一体、スポーツをしない私は何に挑戦すればいいのか…どうせ、hirafujiのお得意「大風呂敷」だろうと思っておられる方々のために、

「39年前の挑戦」と題して、1970年(昭和45年)に岩手県で行われた第25回国民体育大会での岩手県の人たちの「挑戦」を、数回、お伝えすることにしました。

岩手県体育協会業務課ブログに載ったものですが、載せた人の許可を得て再び掲載します(笑))

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39年前の挑戦(その5)

 集団演技からです。

  式典終了後に行なわれた『わらしっこ』の様子です。

  小学校4年生2,690人が

  「14:37〜14:52」に行ないました。

  (写真は、報告書からお借りしていますが、

   お客様の帽子の様子や、トラックの表面の様子から、

   『模擬国体』かと思われます。)

 今日は、青山小学校4年生の担任の先生方の「国体雑感」をお読みください。

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国体雑感 青山小学校4年担任一同

『急ぎの用件のみ申し上げます

 昨日、一昨日としかも練習会の大事な日に博隆を休ませまして、心より申し訳なく存じております。

(中略)老父が、昨日模擬国体を観てまいりました。ひじょうに感激し、目をしばたいてよろこんでおりました。「先生方の御努力には唯々、頭が下がる。博隆、お前も早く元気なって、もう一度、じいに演技をみせておくれ」と、昨夜博隆に言いきかせておりました。

 “わらしっこ”の演技のさい、あまりの愛らしさに会場は一瞬声もなかったとか………。父ばかりでなく、私の役所の係員たちも口々に“4年生の演劇”とほめておりました。

 “エンギ”ではなく詩も歌もある、あれは“演劇”だと申しておりました。いか程先生方も御難儀なさったことか………(後略)』

 以上のようなお手紙を児童のお母さんからいただいたときには、今までの苦労がとんでしまったような気がしました。

 「多くの時間と、何億という予算を使っての国体″荘フそのものの意義は認めるとしても、貴重な時間と、貴重な予算を消費した分にみあうだけの効果が、その後、どんな形で、どのように表れるものであろうか………」と疑問を持ちながら練習をくりかえしてきた私たち担任です。あるときは「スピーカーが高すぎる」などと文句を言われながら、だいじな時間を練習や小道具つくりに使いました。

 その上、練習会や模擬国体への児童の統導などで神経を使い、真夏の炎天下での練習で教師児童ともにグロッキー。教科はおくれるし、校内の研究は進めなければならないし、まったくたいへんな毎日でした。

 でも、開会式に示した児童たちの演技や感動した作文、又前記のようなお手紙を見ると、その苦労が報われたような気がしました。国体の成果は今すぐ目に見えないかもしれない。しかし児童たちの思い出から消えないであろう、あの開会式の感激と力が、将来、なんらかの形で発揮されることを期待したいものです。

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◇タラチネ…って、「垂乳根」ですよね。母にかかる枕詞。

◆そう。よく覚えていたね。

◇あのぉ〜、父にかかる枕詞をご存知であれば、教えていただきたいのですが…。

◆うっ!?

◇やっぱり、

 昔から、父より母だったんでしょうかね。

◆ぎゃふん!

追:「乳の実の(ちちのみの)」が「父」にかかる枕詞だそうです。初耳でした。)