今日は打ち合わせのために、青山町まで自転車で往復しました。
五月晴れの中、風を感じて、快調でした。
ゴールデンウイーク突入です。
一部、報道では「ゴールデンウイーク『後半』」という言い方もされていますが、私にとっては、今日からがゴールデンウイークです。
目覚まし時計を5日連続でセットしないでもよい…ああ、天国。
今朝6時半に盛岡駅に着くはずの、東京発の「夜行バス」に家族の一人が乗っていました。
大渋滞と事故による通行止めのため、家に着いたのは午後2時過ぎ。
なんと、14時間ちかくもバスに乗っていたのだそうです。
若い人は丈夫です。
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私は、2016年に岩手県で行われる第71回国民体育大会のスローガンを
『挑戦!いわて国体 〜140万の可能性〜』とすることに、勝手に決めました。
とは言うものの、
自分はスポーツをしない、そのうえ、家族のだれもがスポーツをしない、という環境にある人は何に挑戦すればいいのか…
どうせ、hirafujiのお得意「大風呂敷」だろうと思っておられる方々のために、
1970年(昭和45年)に岩手県で行われた第25回国民体育大会での岩手県の人たちの「挑戦」を、
「39年前の挑戦」と題して、数回、お伝えすることにしました。
(岩手県体育協会業務課のブログに載ったものですが、載せた人の許可を得て再び掲載します(笑))
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39年前の挑戦(その4)
今日は秋季大会開会式の集団演技です。
式典終了後(14:52〜15:08)に行なわれた
『山脈(やまなみ)にはばたく』
演技は中学2年生、2,465人とありました。
報告書から、
出演した中学生の回顧文を写してご紹介します。
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岩手国体集団演技に参加して 下橋中学校2年 斎藤秀道
晴れわたる秋空の一角、岩手県営運動公園陸上競技場、県下中学生を代表する僕たち2千数百名の演技が開始された。僕は夢中で演技した。しかしその間も心の中で、「ほら、見て下さい。」と誇示するように思いつぶやいた。するとスタンドの観衆からの拍手にのって「すばらしい」というはっきりとした声が聞こえるような気がした。このように思ったのは、僕だけではないと思う。おそらく2千数百名全員がそう思ったに違いない。この感激は僕にとって過去1年半の間の労苦をねぎらうにはじゅうぶんすぎるほどだった。
1年前の夏、暑い盛りの県営グランドで、まだ演技の内容も知らずに、ただ指導の先生のいう事を聞いて並ぶだけを練習した日。カラカラに乾いたのど。頭の中に1杯の水が思い浮かんだ日。冬が近くて、運動着だけでは寒くて寒くて震えながら練習した日。それが一瞬、頭の中をかけめぐった。
思えば1年半の間、体育の時間、校内練習会、合同練習会、模擬国体など練習時間を合計しても50時間前後にものぼり、苦労した結果がたったの12,3分で終わってしまうと考えれば情けなく、ばからしくも考えがちだが、そんな考えは国体本番の開会式に参加して180度転回した。勿論模擬国体の時からこのような考えが少しずつ変わってきたのは当然だ。母が模擬国体を見にきて、僕に中学生の演技が一番よかったといってくれたのが大きなはげみともなった。
いずれにしても、僕は後悔はしていない。集団演技は国体にとって欠くことのできない花となった。国体開催県の姿を紹介することや、スタンドの観衆、テレビで見ている全国の人たちに披露することなど大事な役目を持った集団演技に、僕たちがめぐり合って参加できたことは、名誉なことだし一生の思い出となることと思う。特に僕たちのやった演技は、ここ数年のうちで最もよいと絶賛され、国体集団演技問題をふきとばす結果になったことは、この上もなくうれしく、自慢になることである。