今朝の岩手日報に載っている「桜だより」によれば、紫波町の城山公園は『満開』です。
紫波総合高校4階からの城山公園です。
今、「第38回紫波町城山桜まつり」を開催中で、26日の日曜日には、ステージイベントがあり屋台も出るそうです。
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昨日、今日と、盛岡での会議・研修会に出ていました。
今日の午前は研修会で、岩手晴和病院理事長・精神科医の智田文徳さんが
「思春期の子どもが抱える生きづらさ〜声なき声に耳を傾ける〜」と題しての講演をなさいました。
ご本人も仰っておられましたが、
精神科医は「聴診器をあてるわけでもなく、CTを撮るわけでもなく」、言葉や表情をツールとして、患者さんの状況を見取るわけですから、「情報収集の達人」であるわけです。
しかも、
講演を聞いていると、情報収集だけではなく「発する」「伝える」力もとても高いと感じられました。
つまり、
『コミュニケーションの達人』なわけです。
もちろん、講演の内容もすばらしいものでした。
「苦しみは希望と現実のギャップ(ズレ)である」と規定し、
そのギャップを少なくすることが苦しみをやわらげること、何らかの支援を開始するということはギャップを狭くすることとおっしゃっていました。
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◇あの、ちょっと考えたのですが、ギャップを狭くする…というと、
普通は、「現実」を「希望の水準」に近づけるために上昇させると考えるのですが、
逆に、「希望の水準」を「現実」に近づけるために下降させるという考えもあると思うのです。
◆そうだね。そういえば、二つあるね。
◇どちらの方法でも苦しみが和らぐとしたならば、
後者の「希望の水準」を下げるほうが簡単じゃないでしょうか。
◆なるほど、それは、楽かもしれないね。でもね、それでいいのかなぁ…。
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昨夜は150人の大根段階、あ、失礼、大懇談会でした。
私は、あちらこちらの方々にお世話になりっぱなしですので、今年もよろしく、と、結構、急がしく動き回っていました。
そのうちに、
昨日の会には全く関係のない人から電話がはいり、その人がいる店に直行したのでした。
しばらく話をしながら飲んでいると、
盛岡商業高校サッカー部の全国優勝監督である齋藤重信先生が、お店に入ってこられました。
「気をつけ!」をして、ご挨拶をしたことは言うまでもありません。
当然、2年後の北東北インターハイ、7年後の2巡目国体の話になります。
私が考えているホラ話、「盛岡駅が競技会場」作戦をすると、じっと聞いておられましたが、
ひとこと、
『それは、みんなが幸せになれることなの?』
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◇なるほど、さすがに全国優勝の監督さんです。
スポーツイベントの「希望の水準」は「みんなが幸せになれること」と捉えておられるわけですね。
◆そうだと思います。
でも、「みんなが幸せになれること」は達成することが本当に難しいこと、というよりも、ほとんど達成できない水準にあるよね。
◇そうですね。とうことは、現実と希望のギャップが生じ、苦しみが発生する…。
でも、それを避けていては、現実は上昇して行かない、つまり、自分自身がバージョンアップしてゆかない…
◆そう
◇やっぱり、安易に「希望の水準」を下げることはいけませんね。
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智田先生の講演の最後のスライドの文章です。(注:私たち=支援者、援助者としての私たち)
私たちに求められるものとは
しっかりとした想像力と注意力
そして、私たち自身の生き方・生きる姿勢でしょうか