彼岸の中日です。
午前中はコーチのブラッシュアップ研修会、午後は雫石に行ってきました。
盛岡から秋田に向かう国道46号線は、思いのほか車で混んでいました。
県内ナンバーの車がずいぶん多い気がしました。 (ああ、3連休 … でも、どこに行くのかな?)
しばらく行くと雫石町の入り口の「つなぎ十文字」という交差点で、
ほとんどの県外ナンバーの車が左折します。 (ああ、3連休 … つなぎ温泉、か)
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午前中の研修会のテーマは「キッズラグビー」の指導です。
ラグビースクールの指導者の方、中学校の指導者の方が集まっています。
その「一こま」として、現在釜石シーウェイブス・チームディレクターの桜庭吉彦さんが
「平成28年岩手国体に向けたジュニア強化について」という講義を行いました。
【講習の様子:左が桜庭さん】
桜庭吉彦さんは、秋田工業高校から新日鐵釜石のラグビー経歴を持ち、日本代表として外国代表と戦った数(「キャップ」といいます)は「43」で歴代6位にいますし、ワールドカップに3大会連続して出場するなどの経歴を持つ、「世界を知る」方です。
昨年から、
岩手県ラグビーフットボール協会の「平成28年岩手国体に向けた選手強化組織」の「ヘッドコーチ」に就任し、強化計画を策定しているという立場からの講義で、今のお考えを示し、ジュニア層対象の指導者の意見を求めたいという趣獅フものでした。
さすが…と思う点は多数ありましたが、「まとめ」のスライドにあったことを紹介します。
「まとめ」として次の3つのキーワードがあげられました。
▼ 国体に向けて → 試されている
▼ チャンス
▼ Quality of Life
一つ目の「試されている」では次のようにおっしゃいました
私たちラグビー関係者は、国体に向けてどう取り組むかを試されている。
そのため、「国体における成果」つまり「目標」を次の二つとして取り組むべきだと考える
�@ラグビーフットボール競技の総合優勝
�A国体開催を契機とした強化の「しくみ」づくり
岩手のラグビーは、その両方ができるかどうか、試されるのである。
つまり、強い選手を連れてきて優勝すればよいというレベルでは「笑われる」ということでしょう。
二つ目の「チャンス」は「しくみ」を作りなおすチャンスであり、今を逃してはいけないということ。
三つ目の「QOL」に関しては
桜庭さん自身の経験から
ラグビーに関わったことで、人生そのものを過ごすことができた。
国体の開催は、
多くの人たちが豊かな人生を過ごしてゆくためにも、またとないチャンスを与えられた。
と、おっしゃっていました。
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◇いいお話を聞いて来ましたねぇ。
◆うん。
◇いつも仰ってましたからね、hirafujiさん。
国体の意義は、国体を契機に地元にどんな遺産を残せるか…ということに尽きる。
しかも、「遺産」は
いつか壊れる「競技施設の遺産」ではなく、
どんどんバージョンアップしてゆく「ソフトの遺産」、
つまり、桜庭さんの言うところの「しくみ作り」でなくてはならない
◆うん。
◇わが意を得たり!…ですか?
◆そう。
そろそろ、手を引いたほうがいいのかも知れないね…桜庭さんとかに任せたほうがいいようだね。
◇へっ!?
◆若い者を得たり…って、さっき。
◇(…む、無視しよう)