あっという間に、三月になりました。3月1日の雫石町の日の出です。
電信柱がきれいに並んでいます。
「ドッテテドッテテ、ドッテテド、
でんしんばしらのぐんたいは
はやさせかいにたぐいなし
ドッテテドッテテ、ドッテテド
でんしんばしらのぐんたいは
きりつせかいにならびなし。」
(宮沢賢治「月夜のでんしんばしら」から)
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今日も雫石スキー場に大会のお手伝いに行ってきました。
昨日と同じ仕事で「イエロー�U」です。
「イエロー�U」の仕事は、
前の選手が転唐オたときなどに、選手の事故を防ぐために「黄色い旗」を振って次に滑ってくる選手を止めることです。
私には判断の権限はなく、いろいろなことを判断して大会を運営してゆくジュリーメンバー(裁定委員会メンバー)の指示により、選手を停止させます。
ですから「ジュリー無線」を預かって、指示を受けています。
私は土日の2日間のみのお手伝いでしたが、雫石スキー場では「スーパーG 5連戦」が行われていて、今日が最終日。
係員の皆さんもクタクタです。文字どおり「お疲れ様」でした。
今日の最終レースが終わって、レースが成立した獅フ無線がジュリー無線から流れてきましたが、
競技委員長からでしょうか、次のコメントがありました。
「この無線をお聞きの皆様、長い間、大変、ありがとうございました。
皆様のご協力で貴重な『レース経験』を積むことができました。感謝申し上げます。」
なるほど。
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昨日、レースの合間に隣にいたコース主任の方がこう仰いました。
「今、やれば、世界選手権も楽勝なのになぁ」
1993年に雫石スキー場で行われたアルペンスキー世界選手権のことです。天候不順で、日程の大幅変更、レースの中止がありました。
(そうか、今日のように良い天気であれば…ということかな)と思って聞くと、
「じゃなくて、
このくらいスピード系のレース運営経験を持っていれば、全レース成立させられたかも知れないということ。」
レース経験を積む…選手だけに使う言葉ではなかったのです。
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【今日の自慢】
たぶん北海道の女子中学生がこう言っているのが聞こえてきました。
「ここのスーパーGが本当のスーパーGだよね、きっと。
旭川もすごいと思ったけれども、ぜんぜん違うよね。コースもジャンプもスピードも。」