がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

機械遺産

『岩手スポーツ検定』S級問題(「がんばろう!岩手のスポーツ」が勝手に主催)

【問題】

 社団法人日本機械学会が定める「機械遺産」と、

 財団法人岩手県体育協会の関係について述べなさい。

【ヒント】

 ▼2008年に、岩手県花巻市の(株)新興製作所にある、

  「機械式通信機器群(谷村株式会社新興製作所製)」が「機械遺産第29号」に認定された。

 ▼1937年に、創業者谷村貞治が東京蒲田に新興製作所を設立。

  その後、谷村氏の故郷花巻市に移転し、現在の(株)新興製作所につながっている。

 ▼盛岡市青山4丁目の岩手県体育協会会館には、谷村貞治氏の写真が飾られている。

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午後、徒歩で出かける用事があり、せっかくだからと企みをしていました。

(そうだ、駅伝のゴールを見ながら行こう!)

毎年、勤労感謝の日には、岩手県で最も長い歴史を誇り、現在、最も長い距離を走る

「一関‐盛岡間駅伝競走大会」が行われています。

岩手日報社が主催していますので愛称は「日報駅伝」と呼ばれています)

今日は67回目のレースでした。

【トップでゴールする一関学院高校と応援の人たち】

現在のゴールは、盛岡市東北銀行本店前です。沢山の人が選手を迎えに出ています。

ゴール前には、

どこかにスピーカーがあるのでしょう、IBCラジオの放送が流れています。

聞いていると、

ゴール付近にアナウンサーがいるようですし、

中継車に乗っている「ラジスメvでおなじみの加藤アナウンサーからの情報が放送されています。

つまり、

「スタジオ」と「ゴール」と「レース経過」がすべて結ばれているということです。

一関学院が高校の部のスタートから独走し「ひとり旅」をしてきたこと、

繰上げ・一斉スタートで、ゴールの順位は「見かけ」であること、

いま、トップはあと2km地点まで来ていること…

非常にわかりやすい情報が伝わってきます。

トップの一関学院の選手がゴールをするやいなや、一関学院小岩監督のインタビューがはじまります。しばらくすると、選手のインタビューも行われました。

ラジオの放送時間が終了しても、アナウンサーはしばらく情報を伝えてくださいました。

さすが報道機関が主催する大会です。情報はスポーツを「100倍」面白くします。

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用事を終えて帰ってくると、家でラグビーの「早慶戦」をテレビ観戦している人がいました。

「テレビは解説がついていて、よくわかって楽しいねぇ〜。

   あ、そういえば、『スポーツはライブが一番』って行っている人もいるけどもね…(にやり)」

「………(ぎゃふん)」

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【解答例】

2008年に、岩手県花巻市の(株)新興製作所にある、「機械式通信機器群(谷村株式会社新興製作所製)」が「機械遺産第29号」に認定されました。

新興製作所は、1937年に花巻市出身の創業者谷村貞治氏により東京蒲田に設立された会社で、その後、花巻市に移転しています。

さらに、谷村貞治氏は、

岩手県体育協会の第10代会長として、昭和41年の岩手県体育協会財団法人化、

同年の「岩手県体育協会トレーニングセンター」の建設、昭和45年の岩手国体開催準備などの大規模な事業を統率されました。

レーニングセンターは、現在、岩手県体育協会会館として活用されていますが、建築にあたっての「大口寄付者」として、谷村貞治氏の写真が飾られています。

新聞にも「資材を投じてスポーツ振興に尽力した」との記載がありますし、

一昨年、県体育協会を定年退職された方は、

「初めのころは花巻の『谷村株式会社新興製作所』に月1回行って、谷村会長から給料を頂いた」

との話を聞いたことがあります。

「技術に国境はない」という名言を残した「みちのくの電信王」谷村貞治氏は、

 「機械遺産」に指定される機械を作り日本の産業に寄与した方であるうえ、

  岩手県体育協会の会長として、「岩手のスポーツの育ての親」でもあったわけです。

【参考】

<…略>

増田知事は13代目の会長になる。スピードスケートの五輪監督歴を持つ12代目の藤原哲夫、私財を投じてスポーツ振興に尽力した10代目の谷村貞治(ともに故人)の両元会長は議員や経済人。残る11人は知事8人、盛岡市長2人、副知事1人。東北では岩手を含め3県で知事が体協のトップを務めている。

<略…>(岩手日報 2005/5/14