がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

数字だまし

◇テレビコマーシャルをみて、何、笑ってるんですか?

◆ほら、ヤクルトの特保飲料「プレティオ」のコマーシャルのナレーションを聞いてみて。

◇「日本人の約4割は血圧が高めという事実」ですって!あら、大変。hirafujiさんは大丈夫ですか?

◆大丈夫!死ぬまでは不死身ですから!

 それはさておき、このコマーシャルは、たぶん、

 世界や国の基準値を基準にして「血圧が高め」かどうかを判断していると思うから大丈夫だろうけれども、

 世の中には、結構「数字だまし」があるよね。

◇「数字だまし」ですか。なんです、それ…

◆たとえば「日本人の約4割は、足が大きめ…」ときたら、どう思う

◇えっ!?足の大きさと健康には何か関係があるんですか?

◆ないよ。

◇でも、あまり足が大きいのもなんですから…その「約4割」に入らないように…とか思うでしょうね。

◆ところで、日本人の足の「標準値」とかあるの、一体?

◇えっ!?そういえば聞いたことがありません。じゃあ、何を根拠に「足が大きめ」って決めてるんですか?

◆「平均値」しかないんじゃないの…。

◇あらやだ!

 平均値だったら、理屈としては、平均値より足が大きい人が半分、足が小さい人が半分いるに決まっています。

◆まんまと、だまされたね。

(「プレティオ」のコマーシャルは ここで 見られます)

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【数字だまし】

『2010年には岩手のスポーツ環境は、東京には追いつかないものの、埼玉・神奈川レベルになる』

hirafujiさんは、一生懸命に計算をし、それに基づいて考えて、先ほどの結論を得ましたが、間違いがあります。

さて、

以下の考え方の、どこがどのように間違っているのでしょうか?(ちなみに、計算だけは合っているはずです)

1 今年の国民体育大会での岩手県選手の男女総合競技得点獲得率は1.32%です

  (事実。私が計算)

2 06年に日本を代表して国際大会に出場した岩手県出身の選手は23人いました

  (事実。行政の指標数字)

3 さて、

  国体の成績も日本代表選手の数も

   どちらも都道府県のスポーツの力を示すものだと考えられるので

    1・2の数字から、日本を代表する選手の総数が推計できます。

4 では推計してみましょう。

  岩手のスポーツの力は1.32%ですから、

  岩手出身の日本代表の23人は、全体の1.32%だと考えていいでしょう

  ですから

  23人/日本代表の総数=1.32/100 これを解くと 日本代表の総数は1,742人と推定できます

5 確かめてみます

  アテネオリンピックの選手は312人でしたから、そのおよそ5.6倍

  オリンピックのほか世界選手権・ワールドカップ・Jr世界選手権・アジア選手権・アジアJr選手権

  などが対象となると考えれば妥当な数字です。

6 さあ、それでは、

  2010年に目標としている「日本代表70人」はどのような数字なのか検討して見ます

  「70人」は、先ほど計算した総数1,742人の4.54%にあたります

7 国体の得点獲得率を見ると、3位の埼玉県が4.64%・4位の神奈川県が4.11%でしたから、

  それに相当する県、具体的には「全国のベスト4」になるということです

8 つまり、2010年には、私たちの競技スポーツ環境は、埼玉・神奈川なみになるということです

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◇こんな長くて、数字が出てきて、読むのがだるいです。無視します。

◆それは失礼。では三択にします。

 次の文のうち、「正解」が含まれているものはどれですか?

 �@ hirafujiは存在そのものが「あやしい」。その者が言うことは「あやしい」に決まっている。

 �A 国体の順位と日本代表の数には、正の相関があることは誰も証明していないのに、

   勝手に関連付け、さらに、架空の日本代表選手総数を計算の基礎とするという、

   全く不可解な論理の展開をした。

 �B いやいや、実はhirafujiは、時々、正しいことをいう。今回は正しい。みんなで努力すべき!

◇一番!

◆残念。二番です!

◇えっ!?なんで?

◆文の中に「正」と「解」の字が含まれているのは、二番だけ…だからです。

 「正の相関」の「正」、不可解の「解」があるでしょ!

◇…(あ、あきれた。ぜ、ぜったい、一番が正解だ…)