---はいはい、こちら、全国子ども電話うそだん室です。どんな相談があるのかなぁ?
じ:盛岡に住む、じゅんと言います。
昨日も、今日も、とんでもなく暑かったので、とってもいい事を考えつきました。
---ほう、どんなことかなぁ?
じ:よく、テレビドラマで、
冬山で遭難した人たちが「寝ると、凍死するぞ」って言っていることを思い出したので、
きっと、眠ると体温が下がって涼しくなると思って、お昼寝をしました。
でも、ぜんぜん涼しくならず、逆に、汗だくになって目が覚めました。
これは、いったい、どういうことなんでしょうか?
---なるほど、おねえさんもそんな経験があります。
うぅ〜ん、これは…むちゃくちゃ先生、いかがですか?
無:あのね、じゅん君、眠ると確かに体温は下がるんですよ。
じ:じゃあ、なんで涼しくならないんですか?
無:気温と体温の相対的な温度差がますます広がるから、暑くなると感じるのでしょう。
じ:あ、そうか…じゃあ、テレビとかの冬山の話はいったいなんなんですか?
無:体温低下に伴って意識障害が発生する「偶発性低体温」というらしいのです。
寝るから凍死するのではなく、低体温になって気を失うのです。
ですから、目を覚まさせることが大切なのではなく、
体温を上げて意識を戻させるのが大切なんです。
じ:へ〜、知らなかった。
でも、そんなこと、どうでもいいんです。なんとか、ゆっくり眠る方法はありませんか?
無:それは簡単です。
お父さんにたのんで、エアコンを買ってもらえばいいでしょう。
じ:つまり、我慢しろ…ということですね。
どうも怪しい。
あれ、相談室かと思ったら「嘘」談室、
「無着成恭」先生かと思ったら「無茶苦茶盛況」先生…。
**********
昨日の新聞のスポーツ欄左下隅に、
北海道苫小牧市で行われた 「第2回全国高等学校選抜アイスホッケー大会」 の1回戦で、
岩手県の盛岡中央高校が、東京の日大鶴が丘高校に4対5で惜敗したという記事が載っていた。
それをみて、
8月18・19日に「2007全日本ジュニアスキー選手権大会スノーボード競技」が四国の愛媛県で行われることを 記事にしていた ことを思い出した。
**********
◇なんで、夏にウインタースポーツの大会があるんですか?
◆ウインタースポーツはシーズン期間が限られているから…でしょうか。
実際のところ、冬のスケジュールも、大変、過密です。
冬のシーズン中に、新たに大会を行う余裕はないでしょう。
◇でも、岩手県なんか、通年施設がないから、
夏場には、アイスホッケーもスノーボードも練習ができないでしょう?
◆仰るとおり。
◇は、はぁ〜。あれですね、やっぱり通年の施設を云々といううねりを起こそうと…
◆そうとばかりは言えないでしょう。
◇えっ!?
◆練習をしていれば、自分たちがどのくらい上手になったかを確認したくなる。
それで、試合や大会をしようという声が上がってくる。
それを支えようということも、自然な考え方だと思います。
◇なるほど、よく考えてみれば、
夏のスポーツも、8月にインターハイ、10月に国体、3月に選抜大会と年中大会をしていますね。
◆「シーズン制」という問題については別に考えなければならないけれども、
岩手県の、現在の状況をみれば、
『自然を克服する人工環境』について、もっと考えなければならないと…。
◇たしかに、そのとおりです。
冬でも土の上を走ることができる、夏でも氷の上をすべることができる…ということですよね。
で、エアコンは導入するんですか?
◆えっ!?ああ、はじめのお話…。
暑かったならば、隣のデパートやホテルに涼みに行けばいいでしょう。
暑いのも、少しの期間なんだから。
だいたい、季節感を大切にしないといけないね、日本人なんだから。
◇あら、エアコンだって『自然を克服する人工環境』でしょう!
◆ひさびさの『ギャフン!』