◇昨日の続きなんですが…
◆ああ、写真で撮ったものは、目で見たものとは違っている…というお話でしたね。
◇はい。
で、「やっぱりライブ」…に導こうとしている意図は見え見えなんですが…
◆そうだよ、実際に、現場で感じて、考える…これでしょう、これ。
◇この前、「最弱の観客」って仰ってましたけれども、
hirafujiさんは、全然、最弱なんかじゃありませんよね。
◆でも、
「一番安い席に、プログラムを買わずに、たった一人で」という条件は満たしていますが…。
◇そんなことを言っているのではありません。
お考えが浅いのではないかと…。
たとえば、目の不自由な方もいる、病気で入院中の方もいる、
そんな方々のことを、おもんばかったことがあるのかなぁ…と
◆……そうか。
でも、ちょっとこれ読んでみて。
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『先生がんばれ 県立盲学校生・耳をすまして声援』
ラグビー競技場の片すみで、ひっそりと岩手教員チームを応援する一集団があった。
「菊池先生がんばれ」「押せ、押せ」「いま、忍(←注:名前)先生はどの辺を走っている?」
みんな目の不自由な子どもたちである。
この試合で岩手チームは敗れたが目の不自由を克服して、全校児童生徒122人が少しでも岩手の役に立とうという純粋な子どもたちの気持ちが込められて応援参加となったもの。
この企画は同校の大堂校長が「目が見えなくても、応援ができるんだ」「子どもたちを側面からでも岩手国体に参加させて、自身をつけさせてやろう。」という配慮から。
この子どもたち、第1次模擬、及び開会式にも参加した。
「先生、国体の開会式って豪華なんだね」
「炬火の入場はすばらしかった。」
これは不自由なからだでじかに感じた気持ち。それは貴重な体験であった。
大堂校長はじめ教職員は、子どもたちの話す率直な感想に胸がえぐられるような気持ちだったと語ってくれた。