IBCラジオ「イヴニング・ナビゲーション」の今日のお客様は、
インターハイカヌー競技3入賞の、不来方(こずかた)高校の女子選手が4名でした。
(放送後の皆さんの写真を 「岩手県体育協会業務課ブログ」 にアップしてあります。)
調べたけれども、放送になっていないことを、お知らせします。
【カヌー競技としてはどのぐらいすごいことか】
・高校生女子としてみれば、「悲願の全国大会初入賞」
・女子としてもみても、24年ぶりの全国大会入賞
(82年37回島根国体 成女K-1 7位 角葛I子(現姓:西野)が最後…実は最初で最後)
【インターハイ女子の入賞数からみるとどのぐらいすごいことか】
・インターハイで、1大会で3種目入賞をした女子選手は史上初めて
山田茉未・吉田奈津子さんは賞状を三枚(�FK-2・200m、�FK-4・200m、�GK-4・500m)
さて、
不来方高校には昨年の インターハイでカヌー4冠・2冠 、 国体で優勝 の水本・北田という大選手がいました。
今日、放送中に、加藤アナウンサーの質問に答えて、こう言った選手がいました。
『雲の上の先輩だと思っていたけれど、私たちもインターハイの決勝に出ることができました。
私たちでも、がんばればできるんだ…と思っています。』
来年以降の選手も
去年・今年の先輩の活躍を見て、
岩手にいても、がんばれば、日本のトップになる可能性はあるし、ベストテンに入ることは確実にできる…という意識を持ったことでしょう。
岩手の選手の意識は変わってきました。
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昨日、一昨日は、仕事をしているふりをして、もとい!仕事のほんの合間に、インターネット中継で男子ハンドボールをみていました。ごめんなさい。
この競技でも不来方高校の男子チームがインターハイのハンドボール競技で3位に入りました。
準決勝進出は2年ぶりです。
去年までは、ただ、「がんばれ、がんばれ!よくやった、よくやった!」でしたが、今年は誰もが、
『ベスト4に入れば、優勝よ!』と優勝を期待するようになりました。
このお正月の、盛岡商業高校サッカー部の全国制覇のおかげだと思います。
これまでも、ホッケーなど何回も全国制覇をしている競技はありましたが、国立競技場が満員になって、テレビの生中継がある全国大会決勝戦で、岩手の高校生が優勝して見せたことの影響ははかりしれません。
岩手の子どもたちは全国のトップになる力を持っている…という意識を、皆さんが持ちました。
岩手のスポーツを見ている方々の意識は変わってきました。
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岩手県体育協会にスポーツ特別指導員として今年から配属された、三ヶ田礼一さんは92年アルベールビル冬季五輪のゴールドメダリストです。
オリンピックで金メダルをとった人は、岩手県には三ヶ田さんしかいません。
さて、岩手県では、
夏のオリンピックでは1996年のアトランタ大会、冬の大会では98年の長野大会以来、県関係選手はオリンピックに出場していません。
この状況から、岩手の子どもたちは、
あらかた10年間「オリンピックは目指すものではなく、テレビで見るもの」と思っていたに違いありません。
今、
三ヶ田さんは、子どもたちにお話をし、「僕のとった金メダル」に触らせる15分間のために、片道2時間以上かかる会場にも出かけています。( こんな感じ です)
たぶん子どもたちの意識は変わっていると思います。
僕も金メダルをとりたい…と。