◇昨日のラジオ、よく聞こえなかったので、もう一度、お願いします。
◆えっ!?集中して聞かないとだめだよ、いいこと言ってるんだから。
◇「いいこと」だから、もう一度ってお願いしてるんですぅ(と、おだてる)
◆(まんざらでもない風で)じゃあ、一回だけね。
岩手県には、去年、高校生の運動部員が 25,233人いた。
そのうち、インターハイに出られたのは 518人、つまり、およそ2%。
逆に言えば、98%は県大会で終わるということ。
◇よく調べました。えらい。
◆ほとんどの選手は、負けて終わるということなんだよね。
ちなみに、去年のインターハイの優勝者はカヌーの北田選手・水本選手のお二人なので
岩手県の高校生が全国優勝する率を計算すると、
なんと79ppm!(2人/25,233人 = 79/1,000,000 = 0.0079% = 79ppm)
◇ぐひゃぁ!ppmですか、単位が!
◆勝つことはこんなに偉大なことなんだよ…って。
◇でも、勝つことだけを「スポーツの意義」としたならば、
ほぼ全員が、意義のないことをしていたということになりませんか?
◆いいことに気がついたね。
「勝つこということは偉大だけれども、勝つことを目指して努力することも立派なこと」
その努力の成果を示す場が「大会」です…と言ったよ。
◇いい話です。
◆で、結びは
お父さん、お母さん、応援に行ってみましょう
お子さんの「総仕上げ」の試合となるかもしれません。
大声で応援したり、ため息をついたり、感動したり、落胆したり…も、最後かもしれませんね
◇か、完璧です。そ、それで〜
◆どうしたの?もじもじして。いい話でしょう?
◇つまり、昨日、その時間に、私は、駅前の「坐・和民」にいたので…クイズの問題を聞き逃し…
◆!…く、クイズの問題が知りたかったの!?
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【←岩手県高等学校総合体育大会カヌー競技
優勝した息子のレースを見守るお父さん】
この選手は、 去年のこの大会で「沈(ちん=沈没の略)」 してしまいゴールしていません。
親子ともども、3年生になった今年こそは…という気持ちがあったでしょう。
お父さんは「落ちなければいいな〜(沈没しなければいいな〜)」と。
なにしろ、片ひざをついて片側を漕ぐ、不安定な「カナディアン」という種目(写真→)の選手ですので、
みんな心配していましたが、実力どおり危なげなく優勝です。
去年の話を思い出しました。
去年の岩手県のカヌー界は大ブレイク。 インターハイ・国体優勝者を出した からです。
実は、今日の選手はその大会を見に行っているらしいのです。
息子のお願いを叶えるべく、お父さんが仕事を休んで車で山梨まで連れて行ったとのことです。
つまり、
同じチームの先輩が日本一になった瞬間を、ライブで見ているのです。
見たいと思った子どももすごいが、連れて行ってくださったお父さんもすばらしい。
きっと親子で、何かを得てきたんでしょうね。
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その後、ホッケー会場に移動(あれ、去年もこのルートだった!)
会場に、知り合いの方を発見(ああ、娘さんが不来方(こずかた)高校のホッケー部だったな)
ご夫婦で、応援に見えられているご様子
平:ああ、こんにちは。
大:ああ、久しぶりです。さっき負けてしまいました。とうとう、終わってしまいました。
末の娘だったので、もう、「追っかけ」もできなくなりました。
平:インターハイには出られなくても、国体の選抜チームに入るチャンスがあるでしょう?
大:力がないから、無理でしょう。
平:またまた、ご謙遜。
でも、もし、万が一、選ばれなくても、今年の国体は隣の秋田県だから、
お嬢さんと一緒に、応援に行ってくださいね。
大:ああ、そうだね。
出ていても、出ていなくても、本当の最後の試合になるんだろうからね………。