元旅館の盛久(もりきゅう:盛岡市中央通一丁目)に
行ってきました。
『盛久ギャラリー開設記念展示』をしているという
情報があったからです。
以下、 盛岡タイムス を資料にして、概要を…
▼旅館「盛久」は1927年に創業、2003年で旅館を閉めた
▼20年ほど前まで軽食喫茶であった玄関脇の一画を
ギャラリーとして改装
▼入場無料
行ってみて、まずびっくり…外壁が白く塗りなおされている。…(ほう、綺麗になった。すばらしい。)
大きな「盛久」という看板になにやら説明が。えっ、棟方志功!…(げげげ、恐るべし。)
(注:今、出ているものはレプリカです)
「ギャラリー」入り口には、今東光、草野心平の色紙が…(へぇ、いろいろな人が泊まったんだなぁ)
中ほどには川上澄生の版画4点
奥の隅には、なんと、三浦千波さんの油彩一点…(ぐひゃ、高校何年生かで同級だったかも…)
と、じっと見ていると
たぶん、館主の奥様…が、解説を始めてくださる。
奥の応接(「本館さろん」)に行くと、
館主の及川さんがおられ、先に入ったグループに解説をされている。
この部屋には、棟方志功が4点ほど、船越保武のブロンズ1点など。
おまけに、「ケサラン・パサラン」まであります…
帰りには、絵葉書を一枚買ってきました…(入場無料でしたので、せめて、これぐらいは)
「どんとはれ!」
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◇ですよね、怪しいと思ってたんです。
盛久がモデルなんでしょう、NHKの朝の連続番組「どんど晴れ!」は?
その証拠に、ギャラリーに入って左奥に「来者如歸」の扁額があるんでしょう?
「どんど晴れ」の旅館に飾ってあるものですよね、それ。
◆残念!
館主の及川さんは
「よく盛久がモデルではと言われる。そうではないがこの機会にもう一度開くことにした」
と言ったと新聞にあります。
◇あら、残念!でも、すばらしいですね。
◆なにが?
◇文化人の泊まる宿…
◆なぜ、泊まるか分かるかなぁ?
◇たぶん、変な意味ではなく、当時の盛久のご当主が「パトロン」だったんじゃないでしょうか。
そして、また、ギャラリーを開いて文化のパトロン復活…というところでしょうね。
◆す、すばらしいお答え。きっと、そうです。
パトロンは、すばらしい人を認めることが出来、そして、その力を伸ばすことを手伝おうとする。
◇すばらしい人を、すばらしいと認めて、出来る限りのおもてなしや手助けをする…
これが「パトロネージ」なんでしょうね。
◆…そうなんだけれどもねぇ。
◇あれ、これって、今話題の…
◆新聞やテレビでは「学校の宣伝」や「募金のお金」とかがメリットと言ってるけれども、
本当の考えは違うと思うんだ。
◇ほう。
◆学校がパトロンとして、
スポーツ・文化の分野ですばらしい人たちの活動を支援してゆこうとすることだと、
私は考えています。
そのことが、特定のスポーツにだけ認められないのは、いかがなものかと…
◇なるほど…