1月18日に行われた岩手県体育協会の研修会で、「紫波町体育協会の実践例」をお聞きすることができました
紫波町体協は「生涯スポーツの推進、競技力向上と組織強化、社会体育施設の管理・運営」をモットーに、職員を6名置き、施設管理から事業実施まで行っているとのことです
実施事業は96事業を数え、施設利用者もこの3年間、毎年3万人づつ増加させており、16年度は16万6千人弱となっています
他との比較はできませんが、紫波町の人口は3万5千人弱ですから、相当な利用人数の増加があると言えるでしょう
その秘密は、職員の方々の工夫であると考えます
根本には「ハードでは勝負にならないから、ソフトを工夫する」という考えがあるようです
やはり、人は一番の財産であると再認識させられました
「アッ」と思わせられた工夫・考え方をご紹介します
おそるべし紫波町体協
◆施設は人が集まるためのもの
一流の人が来て、お客さんを集められるイベントには、ただで施設を貸してあげます
一流の選手と、地元の人たちが「じか」に触れ合ってほしいと思うからです
盛岡市立高校の男子新体操部(国体7年連続入賞:最高順位2位)を呼んだときは、自主事業では最高の1,200人の観客を集めました
次は青森山田高校(05年インターハイ3位・国体2位)と盛岡市立高校の合同演技会を計画しています
◆選手のための施設・体協ではない
「健康だからスポーツをする」というイメージを払拭し、「健康になりたい・元気になりたいからスポーツをする」という行動に替えたいと考えています
そのため、老人クラブや障害者施設の人たちの見学会をおこない、だれが何の目的で運動公園に来ても良いということをお知らせしています
さらに、「競技」というイメージが伴う「体協」を、どんな人でもスポーツに親しむことをサメ[トする団体であると認識させてゆきます
◆事業のターゲットは
「ちびっ子スポーツ教室」をやっています。もっとも人気の高い教室事業です
対象は、幼稚園前の親子ですが、親の交流と親のストレス解消が本当の目的です
親の指導が最も重要と考えるからです
親子で体を動かすだけでなく、クリスマス・豆まき・ひな祭りなどのイベントも行っていて、大好評です
「お嫁さん」も「ちびっ子」を「だし」にして大手を振って出てこられる事業だと思います
◆継続させる秘訣
「とっても楽しかった」「完全燃焼した」というレベルまでやらせてはだめです
「ちょっと楽しかったな」「不完全燃焼=物足りなかったな」という状態でやめるのが、継続させるためには一番いいと思います