再び、三ヶ田礼一(アルベールビル冬季五輪スキー複合団体金メダリスト)さんのお話から
1月15日に三ヶ田さんのお話を聞きました
演題は「選手から見ての指導者」〜オリンピックまでの20年〜
結論はお父さんが言ったというこの言葉
「お前はずいぶん運のいい奴だな。いろんな指導者と出会い、魔法をかけられたようにいいところを引き出してもらい、結果を残したからな。」
小学校4年生でスポーツ少年団に入ってから、金メダルを取るまでの20年のうちに「その気にさせてくれた方々」からいただいたという「魔法のことば」が披露されました
◆「ジャンプをやってみないか?」
小学校4年生で安代町(現、八幡平市)田山のスキースポーツ少年団に入った時に、
指導者(小学校の先生)から
これがすべての始まりです
◆「ぼうず、お前は身が軽いな」
札幌五輪金メダリスト笠谷幸生氏から(詳しくは、2005/12/11「ぼうず、お前は身が軽いな」に)
オリンピックを目指すきっかけとなりました
◆「怪我を治そう。一から出直しだ。がんばれば大丈夫」
中学3年生の県大会で、1本目に転んで怪我をして棄権した時、
指導者(教頭先生)から
◆「自分で決めた道に進んで失敗しても後悔はしないが、誰かに進められた道で失敗すれば必ず後悔する」
青森のスキーの名門「東奥義塾高校」に進学したいことを、多くの人に反対された時、
二人の姉から
東奥義塾高校に進学することを決意
◆「スクワットを千回以上連続してできるようになれば強くなるよ」
東奥義塾高校のコーチが半分冗談で
本当にやって2年のときにインターハイ優勝
(本人は、「怪我と紙一重なので、今はおすすめできない」とのこと)
◆「3年計画だ。1年目は体力つくり、2年目は国内で勝つ、3年目にオリンピック出場」
大学を卒業してリクルートスキーチームに入った時に、コーチから
女子の練習についてゆくのがやっとでつらかった時に
◆「必ず、この5人の中からオリンピック選手を選びます。ただし選手は4人だけです」
ジャパンAチームに入った時、ジャパンのコーチから
とにかく一人抜けば夢のオリンピックだという具体的な目標となる
「魔法をかける」指導者にめぐりあえたことはもちろん、
「魔法にかかる」素直な性格があってこそ、金メダルがとれたのであろうと、「まとめ」としておっしゃっていましたが、私もそのとおりだと思います
ご本人はこうおっしゃっています
子どもたちは何かを始めた時に必ず目標をもっている。そして、その目標達成のためのチャンスは必ず一回はやってくる
チャンスが来るまでの間に、どれだけ準備ができているかが、目標を達成できるか否かを決定する
省みれば、スポーツに関係する者として反省すべきことだらけです
【追:忘れていました、三ヶ田さんの色紙には「夢」という文字が記されています】