1月14日(土) 岩手県高等学校スキー大会 女子スラローム競技
ご存知のとおり急に気温が上がった日です
午前中に中学校大会のスラロームを実施し、12:30スタートの予定でしたが、高温と降雨のためコース整備の関係やら何やらで、スタートは50分遅れ
役員の方々は、汗をかきながら、コース整備です
女子1本目
1本目を終わって
�@橋本(盛岡中央) 52.11 �A鳥谷部(盛岡第三) 53.54 �B山尾(不来方) 54.01 �C齊藤(不来方) 54.03 �D高橋(雫石) 56.81
橋本は昨年のインターハイスラローム6位、国体ジャイアントスラローム7位、本日の優勝候補
1本目の滑りもよく、2位とのタイム差1.43秒はひっくり返らないだろう
4位・5位のタイム差2.8秒は大きい
インターハイは4枠なので、インターハイは上位4人で決まりか?
2位の鳥谷部は1年生なので、1本目結構ミスのあった山尾・齊藤のがんばりで逆転はありえるかな?
いずれ、2本目終わって、橋本1位、2〜4位は入れ替わりありか?という大方の予想
スラローム競技は2本の合計タイムで順位が競われます
2本目は通常は1本目30位の選手から1位の選手まで順位の逆順ですべり、その後、31番目の選手が滑ります(30人リバース)が、この大会では、参加者や雪の状態などから15番が先頭にすべる15人リバースで行われました
女子2本目
1本目4位 齊藤(不来方) 56.16 合計1:50.19
1本目3位 山尾(不来方) 55.33 合計1:49.34
さすが3年生。山尾はピシッと修正し、すばらしい滑り。齊藤はもう一息
1本目2位 鳥谷部(盛岡第三) 56.14 合計1:49.68
だめだ、調子悪い。これじゃ、山尾にひっくり返される
さて、1本目ラップの橋本
いい調子だ。こりゃ間違いなし
私は、コース中盤で、旗門審判兼コース係。当然、コース間際にいます
調子よく滑ってきた橋本が、私のところを通過した直後「あっ!!」と声を発した
次の旗門に内側の足を引っ鰍ッ転刀B前のめりに転び動かない
コースにいる全員が「凍った」。誰も声を発しないし動けない。思考も停止
今年度、2回目の「息を呑んだ」瞬間である(1回目は「国体少年男子挙ケ決勝」)
しばらくして誰かが「大丈夫か?」と声をかける
それをきっかけにして皆がやっと動き始める
順位は
�@山尾 �A鳥谷部 �B齊藤 �C茂庭(雫石) 橋本は「途中棄権」順位なし
1月15日付の岩手日報には「…仲良しのライバル(←注:橋本)が泣きながら「優勝は優勝だよ」と祝福すると、山尾の目からも涙があふれた。」との記事がある
岩手の高校女子アルペン選手は人数が少ない。皆一緒に夏のトレーニング、シーズン初めの合宿をしている
橋本が泣いた訳はもちろん、山尾が泣いた訳も良くわかる
全レースが終了後、フィニッシュに降りて行った。鳥谷部はいた
3年生の3人は何処にも見当たらない
明日のジャイアントスラロームは全員がんばれ
ベストの滑りで競い合おう
「感動の瞬間」「息を呑む瞬間」は現場にいないと体験できません
どうぞ、現場で観戦して下さい
(解説がつかないと、なかなか理解できませんから、解説できる方との観戦をおすすめします。あるいは関係者のそばで盗み聞きもよろしいでしょう)