岩手県議会12月定例会一般質問(岩手日報 05/12/07)
■佐々木大和(自民クラブ)
国体での本県選手団の成績低迷をどう見る
■増田知事
景気低迷で企業スポーツが後退し成年層が不振。指導者の異動などで少年層も伸び悩んでいる。本県から五輪選手が輩出できるよう高校指導教員の長期配置など一貫した体制を確立する。成年層は選手強化費を重点配分し、企業の協力が得られるよう務める。
岩手県の国体成績は、男女総合成績である天皇杯順位が42位と「低迷」している。なお、女子総合成績である皇后杯順位も、今年は42位と同順であった。順位の推移を見てみよう
そして今年の
確かに低迷している。詳しいデータはここからたどってほしい
知事答弁の
一つ目「企業スポーツの後退」昨日、一部、アップした
二つ目「指導者の異動」については、得意の「後ほど」
三つ目の「オリンピック選手」について今日は書きたい
岩手県出身または岩手県在住のオリンピック選手は、夏季冬季あわせて38人(のべ人数は48)。
これも詳しいデータはここからたどる。
メダリストは4人(金が1・銅が3)
●金メダル 三ヶ田礼一(92 アルベールビル)スキーコンバインド団体
●銅メダル 工藤 章(76 モントリオール)レスリングフリー48kg級
●銅メダル 高橋 馨(96 アトランタ)シンクロナイズドスイミング チーム
しかし、最近3大会(00シドニー・02ソルトレイクシティー・04アテネ)は出場者がいない
さびしい限りである
来年のトリノも、現段階では選手が出そうにない
トリノには、岩手をのぞく東北5県から、カーリング・スケート・バイアスロンを中心に選手が出そうな気配である。元気が出ない
この間、8月にイズミル(トルコ)で開かれたユニバーシアードの選手を拾った
岩手は「出生地」が1のみ。どうやら、中学も他県のようである。カウントできない。
他県状況は、青森3・秋田1・宮城10・山形4・福島5としっかり出場している
再びさびしい限りである
さて、どの形態でのオリンピック選手を目指すのかが問題である
これまでは、ざっと見た感じで、高校まで岩手県→大学・企業他県のパターンが多い感じを受ける
また、大学まで他県、就職を岩手県というパターンも少しではあるが見られる
こどもたちの憧れはどちらが強いか。地域の支援はどちらが多いか。選手にとってはどちらがよいのか。
ところで、オリンピックに出た人が岩手にいる
私の知っているところでは
76年モントリオール レスリングの前川さん(現:藤倉)と、84年ロサンゼルス 自転車の猿舘さんのお二人が高校の先生をしている
92年アルベールビル スキーの三ヶ田さんは安比のホテルにお勤めである
身近にいる人たちは幸せであろう。幸せを広げたいものである
【追】12月11日(日)盛岡で三ヶ田さんの講演会があるらしい。詳細は岩手県体育協会にある。せっかくの機会だ、みんなで行こう