がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

タイのランニングステーション/伴走者がたくさん

伊藤亜紗さん
(東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、「目の見えないアスリートの身体論、潮出版、2016年」「見えないスポーツ図鑑、昭文社、2020年」など、視覚に障がいのある人のスポーツに関する著書多数)
の去年のX記事に、こういうものがありました。

ルンビニ公園のランニングステーション。ボタンを押すと「伴走者を探しています」というアナウンスと光が。元はジョーさんという視覚障害者が毎回違う伴走者と走り始め、それならばと知事がステーションを設置したそう。見ているかぎり、ボタンを押すとたまたまそこにいたランナーが即座に近づいてくる

視覚に障がいのある人が、走りたくなったときに、ランニングステーションまで行って、ボタンを押せば伴走してくれる人が出てきて、一緒に走ってくれる街…目指したいものです。

という話を、2024年の2月に、盛岡広域の8市・町議会議員の皆さまにお話ししたのですが、その後の問い合わせも、議会での質問も行われた様子もなく…伝え方が悪いんだろうな、あるいは、考え方が間違っていいるのかな…と反省しています。

講演会の私の資料の一部。「私の足し算」という題名で、スタジアム付き県庁舎、ガイドランナー募集サイン付きランニングステーション、パラスキー指導者付きスキー場の写真を載せている。

その時の全投影資料は、この下線部をタップ すれば見られますので、興味のある方はご覧くださいませ。

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岩手県障がい者スポーツ協会のサイトに、ブラインドランナー伴走研修会の案内が載りました。

1人では走ることが難しい、目の見えないランナーと一緒に走っていただける方、
受講をご検討ください。
障がいのあるスポーツ愛好者のための伴走者や介助者は、街の宝だと私は考えています。

【ランニング愛好家の皆様へ】ブラインドランナー伴走研修会について
視覚障がいのある方々が自由にランニングを楽しめる環境を目指して。
視覚障がい者の多くはサウンドテーブルテニス、グランドソフトボール、フロアバレーボールといった
視覚障がいがある方のために考案された特定の種目に取り組んでいます。
しかし会場予約やサポートスタッフの関係で月に数回できればよいほうかもしれません。
通常であれば散歩やランニングを気軽に楽しみたいところです。
そのためには一緒に走ってくれる伴走者(ガイドランナー)を必要とする方が多いのですが、
県内はもちろん全国的にもガイドランナーは不足しています。
そこで今回の研修をきっかけにガイドランナーの拡充を図り、
いつでも気軽にランニングを楽しめる環境づくりに取り組んでまいりたいと思います。
ランニング愛好者の皆さん、是非ご協力をお願いいたします!
日時:令和6年7月20日(土)10:00~11:30 小雨決行(雨天中止)
会場:盛岡市中央公園(集合場所:岩手県立美術館東玄関前)
申込&問合せ先
      参加希望者は以下までお電話にてお申込みください。
      日本ブラインドマラソン協会岩手支部  高橋 友三 あて
      TEL 090-2029-8722
申込期限:令和6年7月16日(火)

令和6年度ブラインドランナー伴走研修会実施要項(2023-06-22・132KB)

ブラインドランナー伴走研修会の案内文のスクリーンショット

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盛岡市では「宿泊税」導入を検討しているという報道があります。
岩手の新聞・岩手日報によれば(→ LINK
その狙いは
「新たな財源を確保して地域の魅力発信や観光施策の充実につなげる」こと
であり、
具体的な使途は
「観光客の受け入れ環境整備や国内外での旅行博への出展、スマートチェックインの導入支援などに充てる」想定とあります。

どんな障がいのある人でも、
盛岡では、1人で来たとしても、様々なスポーツができる。
ランニング、スキー、スケート、自転車、水泳…

「スポーツツーリズムとバリアフリー」という足し算は、まちがいなく、独自路線を行くものであり、街の魅力を高めるものだと、私は考えています。
景観も大切です。
でも、目が見えない人の「景観」も充実させてゆかねばならないのです。