岩手県の新聞社・株式会社岩手日報社は、毎年、さまざまな分野で活躍している方々に、岩手日報文化賞・体育賞を贈りそのご功績を称えています。
今年の第74回贈呈式は、2021年11月3日に、盛岡グランドホテルで行われました。
贈呈式後の記念撮影
前列左から
◇体育賞・希望 小野寺萌恵さん(陸上競技)
◇文化賞 盛岡セイコー株式会社 林義明代表取締役社長
◇文化賞 高田松原を守る会 鈴木善久理事長
◇文化賞 高田和徳さん
◇文化賞・奨励賞 岡本梨奈さん
◇文化賞・奨励賞 盛岡第四高校音楽部 菅原幸奈部長
後列左から
◇体育賞・未来 女ケ沢綜磨さん(なぎなた)
◇体育賞 南舘日奈太さん(なぎなた)
◇体育賞 吉田求さん(体操競技)
◇体育賞 工藤佳太さん(相撲)
◇体育賞・未来 高橋美月さん(陸上競技)
皆さま、おめでとうございます。
※※※
私も、毎年、贈呈式に出席し、式後の昼食会で、体育賞受賞者への祝辞を述べています。
今年は、こんなことを申し上げたつもりでした。
岩手日報文化賞・体育賞を受賞された皆さま、そして、ご出席なさっている関係の皆さま、本日は、誠におめでとうございます。
体育賞を受賞された、国民体育大会や全国高校総合体育大会、全国高校選抜大会で優勝なさいました5名の皆さま、また、パラ陸上の全国大会で優勝し体育賞・希望を受賞された小野寺さん、さらに、全国中学校体育大会やジュニアオリンピックカップで優勝された、体育賞・未来の5人の皆さん、あわせて、11人の受賞者の方々に、お祝いの言葉を贈ります。
振り返ると、この2シーズンは、感染症拡大を防ぐことを中心とした生活を送らなければなりませんでした。
今もなお、気をゆるめてはならない状況が続いておりますが、その中にあっても、日本一を目指し、獲得することの難しさは、多くの方々が知っています。
目標とする大会で活躍するあこがれの選手の姿は、このような時こそ大切なものであり、あらためて、受賞者の皆さまのご努力に敬意を表するとともに、お祝い申し上げます。
さて、今年は、世界的な感染症の拡大の中で、東京オリンピック・東京パラリンピックが開催されました。
一方、国内大会では、全国高校総合体育大会や全国中学校体育大会は開催されたものの、国民体育大会の本大会や全国障害者スポーツ大会は中止になっています。
このような状況で、スポーツに対しても、「する・見る・支える」ことによる楽しみ、あるいは、スポーツ活動でのクラスター発生の懸念など、さまざまな意見が示されました。つまり、これまでよりもはるかに多くの視点からスポーツが捉えられていたのです。
これは、これからのスポーツを「多視点でとらえて再構築する」チャンスでもあります。
ところで、大会での優勝者は、わずか一名、一ペア、一チームしかないのですが、そこに至るルートを見ると、多くの形態があることに気づきます。
今回の受賞者の皆さんを見ても活動形態はさまざまです。
県内の学校部活動で日本一を獲った人、県外の学校に進学し競技レベルを高めた人、部活動ではなく地域のクラブで活動することを選んだ人、そして、練習環境を求めて岩手に活動拠点を置いた人…
まさに、いろいろな活動形態をみて、その一つを選び、成果をあげています。
受賞者の皆さまには、これからも、選び続け、力を伸ばしてづけていただき、私たちが、元気に明るく、勇気をもって生活するための源となっていただきたいと感じております。
結びに、権威と伝統のある文化賞・体育賞を設けてくださっている岩手日報社様をはじめとする関係の皆さまに心から感謝申し上げまして、体育賞受賞の皆さまへのお祝いといたします。
本日は本当におめでとうございました。