がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

残り半分の選手

希望郷いわて国体(第71回国民体育大会)本大会では

岩手県選手団が

男女総合、女子総合ともに第2位という、輝かしい成績のもとに終了し、

よかったね、よかったね、感動したね、涙が出たね…の連呼。

素晴らしいことです。

私は、

こんな素晴らしい競技成績を残すとは、想像もしておらず、

唖然としています。

もしも、私が、

選手強化の指揮をとっていたら

こんな成績は残すことができなかっただろうと

しみじみと感じています。

そして、

競技会場の群集のさばき方や、

満車の駐車場での誘導の仕方、

「おふるまい」周辺の賑わいのつくり方、

そしてまた、

学校応援の導入の仕方など、

運営においても、

私の想像をはるかに超える、

というよりも

想像すらしなかったことをやってのけてくださった、

実行委員会の皆さまにも

心から、敬意を表するものです。

私をはるかに上回る

素晴らしい力を持った方々が

たくさんいらっしゃることがわかりました。

退場しよう、と、思っています。

***

さて、

私が勤めている

岩手県不来方(こずかた)高校には

希望郷いわて国体に

生徒が、53人

教員が、1人

合計すると54人が選手として参加しています。

調べてみました。

そのうち、

8位以内に入賞したのは、33人です。

その前に敗れてしまったのは、21人いました。

(そうか、

 優勝者や入賞者がたくさんいて誇らしいけれども

 一回戦で負けた人たちも、たくさんいるんだなあ…)

不来方高校

偏りのある集団ではないかと、

岩手県選手団を、全員、調べてみました。

8位以内の入賞者は、361人(実人数)

その前に敗れた選手は、414人(実人数)

率にして、入賞47%、敗退53%。

乱暴な言い方をすれば

半分の選手は、

国体史上2番目となる好成績の、男女総合の準優勝や、

国体史上最高成績となる、女子総合の準優勝には関わっていない…

といえます。

優勝、入賞の大騒ぎの中、

いったい

彼らは、

誰に何を伝えたのか…

「残り半分の選手」について、考える必要があるような気がします。

***

以前記事にした(この下線部をタップすると読めます

8月末発行の

岩手スポーツマガジン「スタンダード」の巻末コラムを

読めるようにしておきました。

下の画像をタップして、

ご一読ください。