がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

考えが及ばなかったこと�T

年末年始、私の想像をはるかに超えたニュースを、いくつも、目にしました。

このまま延長線上を生きてゆくと、自分はとても危うい人になる、と思った新年です。

忘れないように、書き留めておきます。

■利点は重要じゃないんですよ

プレジデントという雑誌に、

田原総一朗さんの「次代への遺言」という対談が連載されています。

2016年1月4日号は、

株式会社UPQ社長の中澤優子さん。

孫正義を射抜いた女社長』というすごい見出しが振られています。

UPQでは、多くの製品を企画・販売しているのですが、

その中に「透明なキーボード」(写真:中央)があります。

それに関連して、こういう話です。

田原 透明のキーボードが今、目の前にあります。これはどんな利点があるのですか。

中澤 やだ、田原さん、利点は重要じゃないんですよ。これは見た目が未来っぽくてカッコいい。ユーザーのみなさんに使ってみたいなと思ってもらうこと。それが大事なんです。

田原 そういうものですか。(略)

いかがでしょう。

スポーツは

「見た目が未来っぽくてカッコいい」ものになる…という視点を持っているのか、

血と汗と涙とともに、痛みに耐えながら…ということを、反射的に、求めているのではないか、

そして

学校教育にも同じことが言えるのではないか…。

さらに

「どんな利点」ばっかりを主張していないだろうか、と、考え込んでしまうわけです。

すると今度は

田原 こう言っちゃ何ですが、UPQはまだ実績がなくて無名です。どうして量販店が目をつけたんだろう。

中澤 担当の方は、モノはたくさんあるけれど、目新しいものがなくて売り場がつまらなくなっているとおっしゃっていました。希少価値のあるものを置いてみたいということで、声をかけてくださったようです。

ここで、再び、

私たちの「どんな利点」は、

他の競技や、他の娯楽・趣味が与えてくれる利点と、どう違っているのだろうか…

他の学校が、与えている利点と、どう違っているのだろうか…

きっと、違いはない、つまらないもののだろうな…

と、考え込んでしまったのです。

■高校生は、無いことにする

IT関係の人とお話をする機会がありました。

モノやヒトや場所を調べるときに、

私たちは、

Googleなどの検索エンジンを使いますよね。

そして、

それに関連するHPやブログやツイッターfacebook見つけて

情報を得ますよね。

でも、

今の高校生は、

「アプリ」を検索して、アプリをとおした情報を得るのだそうです。

ですから、

「アプリ」がない、モノやヒトや場所は

高校生にとっては

「無い」のだそうです。

私はiPhoneを使っていますので、

APP Store で調べてみると

IOC(国際オリンピック委員会)はアプリを持っていました。

ラグビートップリーグにもありました。

でも

日本オリンピック委員会や、

東京オリンピック組織委員会で検索しても、見つかりませんでした。

私は、

ものごとは、googleで調べるものだとしか、考えがめぐりませんでしたが、

スマートフォンでアプリ検索しかしない人たちがいるんだということを知り、びっくりです。

前にも

同じような事を記事にしていますが(ここです

その時にもこう書いていたことを思い出しました。

私の身の回りには、こんなことが良くあると思います。

昔、教えられたこと、

昔、勉強したこと、

だけで勝負していると、

いつまでたってもクリックを求め続けてしまい、

どんどん、

人が離れてゆくかもしれませんし、

新しい人が寄ってくることも、ないかもしれません。

がんばりますよ、がんばりましょうね!