せっかくここまで来たからには、この写真をとらねばなりません。
本来の県境は右の標柱。
左の標柱は「いわて・あきた県境国取り合戦2013」で岩手県と秋田県が勝負した結果の、今年一年の県境。
なにそれ?
という人は、この下線部を読んでみてくださいね。
県境をまたぐ温泉施設で、一緒に食事をした西和賀に住む親類から
「国取り合戦は、とっても面白いぞう!今度、来てみろ!」
と言われたので、
「知ってます、知ってます、来年こそは、選手で出ようと思います!」
というと、その人は私のあまたのてっぺんからつま先までを、ずずずっと眺め、
「やめろ、やめろ、見るだけにしておけ!」
ぎゃふん!
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今日はお葬式でした。
私の祖父が出た家の人で、まだお若いのです。
ご自宅での葬式でした。
いろいろ思い出しながら、座っていましたが、
故人のお父さん、お母さんの背中を見ながら、
(もしかして、この部屋に、小澤征爾さんが泊まったのかなあ…)
と思った瞬間、
涙が、ボトボトボトボトボトボトと流れ出して、どうしようもなくなってしまいました。
悲しいですし、悔しいのです。
でも、
自宅のお葬式って、本当に大きな意味があるんだと思いました。
お葬式をしている間、祭壇のある「座敷」と玄関を挟んで反対側にある「台所」から、故人の孫の声が聞こえてくるのです。
タチツテトとタチチュテチョを、まだ上手に話しわけることができない女の子の声が、お経の合間、弔辞の合間に耳に入ってきます。
(そうか、故人は孫に、繋がっているんだ…)
日本家屋って、こういうことを知らせるつくりになっていたんですね。