斜め向かいの岩手県水産会館に
少し前から、足場がかかり、
ネットで覆われていました。
今日、
こんな看板シートがかかりました。
なんだろう…とよく見ると、工事を施工する会社であろう「大伸工業株式会社」のシートと、
その下には
プロバスケットボールbjリーグ・岩手ビッグブルズのロゴマークとともに
「大伸工業(株)は岩手ビッグブルズを応援しています。GO!GO!BULLS!」
こういうスポーツ支援の在り方も「あり」です。
工事現場に、こんなシートがかかっていたら素敵ですよね。
『●●工業は2016年に岩手県で開催される「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」を応援しています。
GO!GO! IWATES!』
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今年の第68回国民体育大会での岩手県選手団は、目標とした得点・順位を大幅に上回り、大いに皆さんを元気づけています。
2016年に岩手県で第71回大会(希望郷いわて国体)が行われるのですが、
その時には、
岩手県選手団は「男女総合8位以内」に入ることを目標に、選手強化が進められています。
河北新報のコラムに「さぞつらかろう」と書いていただいたほどの決断でした。
でも、会う人会う人に、こういわれます。
8位?
こんな、目標じゃ、元気が出ない!
今年の調子を見れば、優勝だろう、優勝!
目標の上方修正をしろ、すぐに!
8位になるためには、
今年の倍の競技得点を獲得しなければならないことは、「このばい」という記事でお伝えしています。そうそう、簡単なことではありません。
とはいえ、
多くの皆さんは、(いいぞ、いいそ、この調子で優勝狙え!)という肌感覚をお持ちのようですから、
上方修正を考える必要があります。
ただし、
私までが肌感覚で「できる・できない」「ねらう・ねらわない」を述べるわけには行きませんので、
根拠を出しながら、何回かのシリーズとして、検討してみます。
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第一回は、開催県のエントリー上の特典。
国民体育大会には開催県の出場枠があります。
よく言われるのは
(開催県は参加点がたくさん入るから、優勝できるんだよねぇ)
ということですが、
参加得点は東北ブロック予選に出れば、予選で負けてしまって国体に出られない競技でも「10点」の参加得点をもらえます。
現在、
岩手県は冬の大会と本大会をあわせて、満点「400点」の参加得点をもらっています。
参加得点は、開催県だからといって増えるものではありません。
でも、開催県の出場枠には大きなメリットがあります。
出場チーム数の少ない種別に参加できることです。
国民体育大会では、
47都道府県がすべて参加するものでも、16都道府県しか出てこないものでも、8位以内に入ると競技得点がもらえます。
試しに、今年の国体に全部予選なしで出られたことにし、
出場チームが16以下の団体競技・トーナメント戦で1勝したと仮定する、つまり、「1勝」してベスト8になったことにして、計算してみました。
普通の数字は今年獲得した競技得点実績、網鰍ッ白抜きが「皮算用得点」です。
どうですか、一つ勝ったと仮定しても、283点の増。
今年の競技得点+参加得点+皮算用競技得点=1,226点
目標としている1,550点には、届きません…。
今年勝っていない、団体競技・種別が、すべて1勝したと仮定してこの数値です。
勢いが出て来た…という耳当たりいい言葉に騙されて、なにもしなければ、まだまだ、目標達成は難しいのです。
(次回は、「理論上はそうだろうけど、実際、開催県は何点ぐらい得点を伸ばしているの」について検証してみましょう)