がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

文化の日の県令邸

今日は「文化の日」でしたので、文化活動です。 岩手県立博物館が入場料無料でした。 博物館に行くのは、なななんと、6年ぶり。『第57回企画展四角い土俵とチカラビト〜盛岡藩の相撲〜』の時にお邪魔して以来です。 アロサウルスの特別展示やテーマ展「砂〜砂粒から大地をさぐる〜」が行われていました。
そんなに混んではいません。 知らなかったのですが、県立博物館は基本的に写真撮影が自由です。 「フラッシュ撮影禁止」「撮影禁止」の注意書きがあるもの以外は写真撮り放題。 実は私、 美術館、博物館で写真撮影が禁止される意味が分からないのです。(フラッシュは、作品の色をあせさせるからと聞いたことはありますが) みんながネットで流してくれれば、本物を見に来たいと思う人が増えだろうに…と思っています。 ********** 午後は午後で、 盛岡市清水町の旧石井県令邸で行われている「センダイモリオカアート」という、若手作家の展覧会を見てきました。 県令邸は実は見たことがありませんでしたが、作品も建物も素敵です。 明日は展示替えでしょうか、お休み。後期展示が5日から。 建物を覆っているツタの紅葉が終わらないうちに足を運んでみてください。 屋根裏部屋にも展示があって入ることができますよ。
***** 19世紀の建物の中で、21世紀に生きる若手作家の作品を見ているうちに、この前読んだ本の内容が思い出されました。内容をかいつまんでご紹介します。
いまから10年以上前の一九九九年に、「高校生にイノベーションを教えましょう」と一橋大学の研究室に押し鰍ッてきた若者がいた。(略) これが「日経エデュケーション・フォーラム(後にチャレンジ):高校生のための社会スタディ」のはじまりだった。(略) この企画は二〇〇一年夏に開催され、いまや夏休みに全国の高校生三〇〇人を東京に集め、企業人と一緒にイノベーションや働くことの意味を学ぶ学校となった。(略) 初期の頃は吉野家の安部修仁社長やクレディセゾンの林野宏社長自ら高校生の前で、企業イノベーションや働くことの意味を真剣に語っていただいた。(略) 会社や働くことにネガティブだった高校生の顔つきがみるみるうちに明るくなっていく。「そうか、働くことは創意工夫に満ちあふれたクリエイティブなことなんだ」、と。 二〇〇六年からは、経営者だけでなく、第一線の社員に「仕事について本当のこと」を語ってもらう指向となった。(略) そして、半日二講座を受講した高校生には、その講義をベースにした作文テーマが与えられ、厳正な審査の結果六〜八人が優秀賞に選ばれ中国旅行に派遣される。 毎年二〇〇を超える作文を審査するのは大変でもあるが、実に楽しい作業でもある。 「今日のお話を聞くまで、私は会社はビルだと思っていた。でも、その中には生きた人間のドラマが詰まっているんだ」(略)など生きたビジネスに接した高校生たちの声は、逆に大人たちにも元気を与える。 (創発的破壊 未来をつくるイノベーション米倉誠一郎、ミシマ社、2011年、p140-143)
***** 会社は「ビル」だと思うことと、 19世紀の歴史的建造物は、使わせないで「保護」だと思うことは、同類です。 研修不足を痛感した「文化の日」です。