夕方の岩手山です。
家に帰って、
この夕空を思い出しながら、昨夜の『柱たもづぎ』を飲もうと思いました。
念のため、ぐるっと、周りを見渡しました。飲むのをやめました。
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4月3日に盛岡市のホテルで「2011 IWATE KEIBA AWARDS」という催しが行われます。
この表彰は
「2011シーズンを通じて活躍した優秀馬や騎手・厩舎関係者および馬事文化の発展に大きく寄与した方々の栄誉を讃える」趣獅ナ行われているもので、年度代表馬や各部門優秀馬などが表彰されます。
このような表彰は、よくあることだと思うのですが、
私が素晴らしいと感じ、皆さんにお知らせしたいと思ったのは、『馬事文化賞』です。
今年の「馬事文化賞」は遠野市にお住いの岩間敬さんです。ご存知でしょうか。
2011年にイギリスで行われた「馬搬技術コンテスト」の優勝者です。
◆馬事文化賞へぇ〜、おもしろい表彰だ…と、調べてみました。岩間敬氏(イギリスで行われた「馬搬技術コンテスト」において優勝)
馬を使って山から木を切り出す技術「馬搬(地駄曳き)」。岩手県遠野市に在住の岩間氏は、地域の貴重な技術である馬搬を継承し、その普及活動を行っています。今回、その地道な活動に努めながら、2011年5月にイギリスで行われた「馬搬技術コンテスト・シングル部門」で見事優勝に輝きました。伝統的な技術の継承に努めながら、素晴らしい成果を上げられたことは、岩手馬事文化の発展、継承に大きく寄与するものであり、馬事文化賞にふさわしい活動として、その功績を高く評価するものであります。(岩手競馬のサイトから)
2010年は
表彰が中止となりましたが、
「NPO法人奥州おもしろ学」と「岩手県県南広域振興局」が「いわてみちのく馬検定」で表彰対象になりました。
2009年は、
東京・メキシコ連続オリンピック出場の千葉幹夫さんが、競技実績ではなく、著作「馬 ・・・乗馬・馬術を志向する人達へ向けて・・・」により、
さらに、チャグチャグ馬コ同好会滝沢支部が、「 チャグチャグ馬コの里 滝沢村 」を支える伝統馬事文化保存継承活動により表彰され、
2008年には、
岩手大学ミュージアム(シアンモア号の心臓標本があるらしい)が受賞していました。
この賞の趣獅ヘ、調べることができませんでしたが、
日本競馬会(JRA)には、JRA賞馬事文化賞というものがあり
「文学・評論・美術・映画・音楽などの文化活動を通じて、馬事文化の発展に顕著な功績のあった個人・団体を表彰する」
という趣獅ナこれまで多くの方々を表彰しています。たぶん、同様の趣獅セと思います。
スポーツ文化賞もあっていいよな、企んでみようかな…と、考えています。
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◇あら、スポーツだって様々な賞があるじゃないですか。
◆うん。
でも、「した人」が対象だよね。世界一になった選手やその指導者とか。
「する文化」じゃない文化…にも目を向けるべきだと思わない?
◇たとえば?
◆たとえば、伝える。JRA賞のような、文学・評論・美術・映画・音楽…でスポーツを伝える、とか
◇ははははは、狙ってますね。「スメ[グ大賞」
◆な、なにそれ?
◇スポーツ+ブログで「スメ[グ」
◆えっ!? 狙えそうだ! でも、ライバルが多すぎるね。
◇いずれにせよ、スポーツを文化としてとらえた活動はたくさんあるでしょうね。
それらをアワードをとおして皆さんにお伝えし、さらに盛んにしてゆくことも必要なことですよね。
◆やるか、日本初!
◇あらららら、愛媛県体育協会が、
スポーツを題材にした俳句アワード「スポーツ俳句大賞」をもう10回もやってますよ。
◆ぎゃふん。
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見回したのですが、わが家の台所兼居間には「柱」がなかったのです。
酔っ払っても「たもづぐ」ところがなく…もしふらついても、転ぶしかありません。
危険を察知して、飲むことを止めたわけです。
「柱たもづぎ」は、こういう情景のお酒でしょう。
お座敷でお酒を飲んでいて、さて、そろそろ…と立ち上がったところ、意外にお酒が効いていて突然グラリと来た。わが家には、(あ、転ぶ!)
右手には、廊下と座敷を隔てる障子がずらりと並んでいます。障子に「たもづぐ」と障子を壊してしまします。
(あと、一間!)
二間ごとに立っている柱まで頑張ります。まだ、それくらいの判断はできます。
(おっとっとっと。やっと「たもづげ」たぁ)
二間以上、つまり、障子やふすまが4枚以上あって、その間に柱が立っている部屋がありませんでした。
文化を継承していない家でした。
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◇たまらず、また登場してきました。
◆な、なんだよ、また!?
◇やっぱり、hirafuji家には柱がなかったんだな…ってね。
◆それが? 今の家では普通だと思うけど?
◇ははははは。
当然、大黒柱もいないんでしょ!
◆ふたたび、ぎゃふん。